お盆休みのこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。
悪魔の温情により、地獄から霊魂が帰されることなんてないだろうと
いつも思うのですが、世界各地の民族は故人の霊が元いた場所に戻って来たり、
自分の体に戻ろうとするということを、自然に信じていたようです。
お盆は地獄から魂が解放される期間というよりも、彷徨する霊が
寄り集まりやすい期間なのかもしれません。
私達が知らないだけで、きっと霊の行先は色々あるのでしょう。
さて、土曜日の休みを削って連休を無理やり作るという、なんとも社員思い
あふれるお盆休みのシステムによって、弾丸のように短い旅をしてきました。
行き先は以前より考えていた徳島の剣山です。
今回は視察してきたこの地方の印象を皆さんと分かち合いたいと思います。
日ユ同祖論者の間では、剣山にアーク(神の箱)が眠っているとか、
三種の神器の何かが埋まっているとかいうことがよく話題となりますが、自分としては
それらのことはどうでもよくて、大昔淡路島に古代イスラエル人が上陸して、
そこから国造りを始めたなら、徳島の淡路付近の場所にもそれ相応の痕跡が
残っているだろうと思い、そこに神様の気配が感じられないだろうかという願いが
ありました。この時期は阿波踊りの時期でもあります。
あの両腕を上げ天に突き上げる仕草は、ダビデとその民達が神の箱の後から
喜び勇んでついて行った姿を継承したものだと思いたいのであります。
降りたった徳島駅は、既に昼間から踊りを期待する人々が群がっていました。
それを横目に一路剣山のふもとにある宿まで向かいました。
まずJRで徳島駅から貞光(さだみつ)駅まで向かいましたが、
延々と変わりなく続く風景から、徳島はさして特色のない地味な印象を受けました(失礼!)
ここの地方の人々は、一攫千金なんか狙わないこつこつと働く堅実なタイプの
人々なのだろうと勝手に想像しました。
貞光駅から今度はコミュニティーバスというものに乗り換えて、剣山の近くに
位置する宿まで向かいました。山・山・山・カーブ・カーブ・カーブ・・・
行程の残り1/4位の所ですっかり嫌気が指してしまい、運転手の人に
あとどれ位で着くのかと聞いてしまいました。
通ってきた山道の印象は木漏れ日がちょうどよく、明るい印象を受けました。
しかし都会からやってくると、あまりにも人跡まばらなためさすがに心細くなります。
そうしてやっと辿り着いた最果ての宿は、こざっぱりとした可愛らしい宿でした。
ここは標高約1500メートル。
目的地の剣山は標高1955メートルで、ここより車で5分位の所に位置していました。
その夜あまりにも眠られないため、同行した叔母と窓から何気なく星空を眺めていました。
空に近い山の空気は澄んでいて、またたく星から音楽が聞こえてきそうな満天の星空でした。
しかもその日は偶然流星群が現れる日で、
「あ、流れ星!」と言って1つの流れ星を見つけた後は、次々に星が流れ、
1時間になんと2人で20個もの流れ星を観測する幸運に恵まれました。
明日はバスの関係で朝早くに出発です。
(写真は剣山のすぐ隣のジロウギュウの頂上)
(つづく)