最近東京方面で、小人のおじさんを見た!という人が多数出没しているみたいですね。
関係ないけど。
今回は普通の人間の話です。
和歌山にいた時、公務員の仕事を一年だけやったんですが、その時に不思議なおじさんと出会いました。
外国人ともすぐ友達になれそうな、オープンな面白い人で、日本人離れしているような印象を受けました。
家族の話もよくしてくれ、自分と笑いのツボも一緒で、何となく気が合う人だなあと感じていました。
ある時、奥さんと喧嘩したという話をしていて、一言
「俺が悪いんだよね。」
とつぶやきました。
それを聞いた時、何て素敵な考えの持ち主なんだろう!と感心しました。
男性は自分の非を認めるのが苦手な生き物です(反論あればどうぞ)。
それが本心から出ている言葉だと分かったので、その心の柔軟性に驚きました。
そんなん当たり前よ!と思われる方はいらっしゃいますか?
ところで、私がいた部署はクレーム多発地帯で、皆ヒヤヒヤしながら仕事していた感がありました。
周りの男性職員には、よく分かっていない新米の女性の私を先に行かせて、自分は後ろで様子を見ているような、ずるい態度の人もいました。
私は女性を踏み台にするような男性は軽蔑してしまいます。
そして、そんな男性が今の日本には多いような気がするのですが…
しかし、このおじさんは違いました。
勇敢にも、俺がやるぞ!と自分が先に出ていくような人でした。そのことにも感心していました。
なんかこの人神様信じているっぽいなーと薄々感じてはいたのですが、あえて尋ねはしませんでした。
ある日、俺英文学やりたかったんだよね、と言ってきたので、へーえ、誰が好きなんですか?と聞いたら、キリスト教に関係ある作家の名前が上がりました。
そして、日本人の作品だったら道ありきとか塩狩峠とかかなあと。
来たー!と思い、実は私の名前はクリスチャンの作家から取られたんですよ、と言いました。
(つづく)