天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

沖縄訪問(3)

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沖縄戦最後の激戦地 摩文仁(まぶに)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分はたまに不思議な出会いをするのですが、

この沖縄訪問でもそれが起こりました。

総会の前日に沖縄入りし、写真を撮りに行こうと思って

モノレールの首里駅から、首里城を目指して歩いて行きました。

効率よく行きたいと思って、そこを歩いていた背の高い

キャップ帽をかぶったおじさんに

首里城ってどうやって行くんですか」

と聞きました。そうしたら親切にも、

「ちょうど同じ方向に行くから連れて行ってあげる」

と言われ、一緒に行くことにしました。

「あんたどこから来たの。京都?その格好、旅行に来た格好じゃないね。」

と言われたので、

「聖書と日本フォーラムっていう、古代イスラエル人が日本にやって来たということを

調べている団体があって、その総会が明日あるんです。」

と言いました。歩きながらおじさんは、フレンドリーな様子で

簡単に沖縄の歴史や、人々が持っている宗教観のことなどを教えてくれました。

首里城の敷地に着くと、城壁を指さして、

戦争の時に砲弾が当たった跡がたくさんある、と教えてくれました。

その時はまだ例のアブチラガマに行っていなかった時だったので、

歴史オンチの私は「?」と聞いていました。

中の方も見てみようと思い、入り口の所でこのおじさんと別れました。

寂しい一人旅だったので、話しかけてくれる人がいて嬉しいなあと

出会えたことを感謝しました。(危ない!)

ひとしきり首里城の敷地を周って庭の方に出て行くと、

「京都のお姉ちゃん!」

と、あのおじさんに声を掛けられました。

おじさんはまだ遠くに行っていなかったようです。

首里城の中で行われる、琉球踊りをこれから見ようと思っていたし、

あまり知らない人と関わると、怖いという気持ちもあって、

そこそこあいさつをしてからまた別れました。

それでも、島人は温かいな、こういう経験ができて良かったなと思いました。

そしてこのおじさんのことはすっかり忘れていました。

2日間に渡る総会もやっと終わり、帰りのモノレールに飛び込んで

一息つくと、なんと斜め向かいにあのおじさんが座っていました。

「京都のお姉ちゃん!」

その時、シャーッと頭の中に、テオドール・イリオンの言葉

「出会いに偶然はない」

という言葉がかすめました。

「おじさん何でここにいるの!」

「いやー、暇だから行ったり来たりしているのさ。」

神様が私に「今だ、行け!!」と言われたような気がして、

これを逃したら後はないと思って、急いでフォーラムの総会のちらしを探しました。

ところがなかなか出て来なく、早くしないと

おじさんが行ってしまう!行ってしまう!と焦りました。

総会に一緒に出た仲間が隣にいたので、急遽その人から

ちらしをもらい、神社と旧約聖書の繋がりを調べた、

写真がいっぱい載っているプリントと一緒に渡しました。

そして、この沖縄にはすごくたくさん旧約聖書に出て来る

古代イスラエル人が持っていた文化と同じものが残されている、

それは本土よりも多いんだと話しました。

例えば沖縄のカンカーは、聖書の過ぎ越しの祭りから来ているんだと。

おじさんは少し関心が引かれたようで、

プリントをじっと見つめていました。

おじさんは結局私の目的地の那覇空港まで一緒について来て、

わざわざ私を引っ張って行って、シャトルバスの乗り方まで教えてくれました。

「おじさんありがとう、これからお土産買うから行くね。」

と言って別れました。

「いや~面白い出会いをしてしまった。」

と思いながら、ひとしきりお土産を選んで、アメリカンバーガーの店で

ハンバーガーを食べ、それからシャトルバスに乗り込み、

沖縄の地に最後の別れを告げました。

ここに再び来ることはあるのだろうか・・・?

LCCのターミナルでバスから降りて、荷物検査のために並んでいたら

なんと、あのおじさんが目の前にいました。

「おじさん?!何でここにいるの?!ワープして来たの???」

「だいたいこのバスだろうと思って、あたりをつけて来たのさ。」

おじさんはストーカーか!!!

この時本気で、この人本当に人間なのか、と思ってしまいました。

「おじさん、ぜひあの集まりに行ってみてね。

いい仲間達がいるから。勉強会も面白いと思うよ。」

と言うと、おじさんの目はキラキラと嬉しそうに光っていました。

そして私が検査場に引き込まれるまで、じっと立って見送ってくれました。

おじさんはきっと退職して、心に虚しさを感じていたのではないか、

ずっと何かを探していたのではなかったのだろうか、と想像しました。

そして沖縄支部の人達と無事繋がってほしいと願いました。

おじさんの魂が本当の神様を見つけることができるように、と神様に祈りました。

このおじさんに会えたのが、今回の沖縄訪問の一番の収穫でした。

おじさんの魂よ、永遠なれ!

(おわり)