「あんたクリスチャンか!」
「京都でAさんという牧師に世話になったぞ。神様とか聖書について、色々失礼な質問もしたが、答えてくれたぞ。」
と聞いてもいないのに、色々言ってきました。
聞けばおじさん、子供の頃に教会学校に出入りしていたそうです。
「あなたの若い日にあなたの創り主を覚えよ」
と聖書にありますが、子供の時に受けた教えや、清い霊の影響って、その人がたとえ大人になって神様を強く意識していなくても、残っているように見受けられます。
今までこの勘ははずれたことがありませんでした。
今回もやっぱりそうだったのかと確認しました。
自分が人に押し付けられるのが嫌いなので、キリスト教の話をしないでいると、
「あんたは伝道しないのか」
と逆に聞かれました。それでも放っておいたら、
「ノアの方舟って知ってるか?あんなのは作り話だよな。」
とか、神様って実在するのかとか、暇をみては仕事中に私の周りをウロウロするようになりました。
おじさんは介護など、家庭問題とかで、人生の岐路に立たされているようで、日に日にやつれていっているようでした。
何かを話したげな感じがありありでしたが、人生相談とか宗教の話を職場でこんこんとするのは憚られました。
(つづく)