天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

自殺者の霊は今どこに?

少し前にある親戚が自ら命を絶ったと書きましたが、その話の続きです。

つい先日、その人が亡くなったのは今から約3年前ということが分かったのですが、割と親しく付き合いをしていた親戚家族の一員だった人でした。その人が亡くなった後、何か嫌な感じを受けたり、変なことが起こったりということはありませんでした。その人が自殺したという話しを聞いて、「彼女は取り返しのつかないことをしてしまった!」と思うと同時に、「彼女の魂は今どうしているのだろう‥‥」と思ったのでした。

霊学でよく言われているのは、自殺した人の霊が行く場所は、地獄に落ちるのよりも質が悪いということです。その場所は「はざま」と呼ばれることもあるようで、変化が何もなく、一人だけの暗く寂しい場所なのだそうです。自ら命を絶つ事は絶対にやめて下さい - YouTube(自殺までの状態を、ひたすらリピートするという説もあり)。一方、地獄は苦しみの内にも変化があり、まだ悔いるチャンスがあるということですが、はざまの世界では、一度ここに来ると逃れられるのはほとんど絶望的だということです。ただし生きている人間が、その人のために祈ったり、供養したりしてあげると、何らかの働きかけが発生するようです。

自殺した子の母親は3姉妹の真ん中です。一番下の妹から聞いた話によると、姉は自分の娘が自殺したことは教えてくれなかったが、町内の人から電話がかかってきて、姉の家から葬儀関係者らしき人が、お棺を運び出しているのを見たと教えてくれたのだそうです。妹はそこでピンときて、「とうとうやってしまったな」と思ったそうです。姉の娘が前からリストカットをしてみたり、精神病院に入院したりと、危なっかしかったことを知っていたからです。

私の親戚に霊視できる人(T)がいるのですが(余談:その人の父親が明治天皇の顔に似ている)、その人の所に今その娘さんがどうなっているか知りたくて、怖かったけれど、相談しに行ったそうです。

その霊視ができるTは、「自殺というのは大変なことだよ。ある意味地獄よりも大変な場所に行くことになるんだ。」と言って、その娘のためにお経を上げてくれたそうです。すると、お経を上げている最中にバタリ!といきなり倒れてしまったそうです。起き上がって再び唱え始めると、またバタリ!と倒れるのだそうです。

Tは、「このお経では力が弱いみたいだ。頑張ってさらに位が高いお経を上げてみるね。」と言って、再び唱え始めました。すると今度は倒れることなく、最後まで唱え切ることができたそうです。

「彼女はやはり自分が死んでいるということも分かっていなかったようだ。とにかく苦しくて寂しかったみたいだよ。でもこれでもう大丈夫だ。彼女の父親がやって来て、彼女を連れ出してくれたのが見えたよ。彼女に関してはこれ以上、グズグズと引き摺らない方がいい。」

不幸なことに、その子の父親は彼女がまだ母親のお腹の中にいる時に、一人で遠隔地に単身赴任中、一酸化炭素中毒の事故で亡くなった人でした。ちなみに彼女は噂でしか聞いたことのない父を探すために、はるばる遠い地へと旅に出かけたことがあったのでした。自分の父親に会いたがっていたのでしょう。

一人苦しんでいる霊の世界で、会ったことのない父親が救いに来てくれるなんて夢のような話しです。これを聞いて、二人とも良かったねと思いました。もしかしたら、彼女のような鬱病のような病気による自殺は、何か特別の救い方法が用意されているのかもしれません。

Tは最後にこのようなことを言い放ったそうです。

「それよりももっと大変なことがある。君達の父さん(M)(自殺した子の祖父)の兄弟の長男は、ヤクザのような人だったが、実の妹を殺して行方不明になっている。」

これと同じような注意を、その妹さんは別の霊視できる人から言われたことがあったそうです。

ちなみにこのMという3人姉妹の父親は、自分の妻を長年家庭内暴力で苦しめてきた人でした。彼の死の間際に関する話しを聞くと、どうも悪魔に引っ張られて行ったような感じで亡くなっていったようなのです。今回自殺した彼女は、そのMの孫なのです。そして彼女はMがこのように死んで行った姿を、祖父を看取っている時にその目で見ているのです。このような体験をしたとしても、彼女は霊の世界に深く思いを至すきっかけにはならなかったのです。

3姉妹の長女の家庭にも問題があり、夫を自動車事故で30代のうちに事故で亡くしているのです。それで長女は女手一つで2人の男の子を育てなくてはなりませんでした。また、その息子が犯罪者気質であり、母である長女に暴力を奮い続け、金を引き出すためにいつも母を脅し、自分の付き合ってきた歴代の女性達にも暴力を奮い、警察沙汰を何度も起こし、次は母親が殺されるのではないかと心配する位の、酷い状態にまでなっています。今長女は息子から逃れるために北海道を離れています。しかも彼女は末期の乳がんまで患っているのです。

この話を聞いて、この3人姉妹+その子ども達+3姉妹の母を襲う不幸な出来事の連鎖は、やはり強烈な思いを残して死んだ、Mの家系の未成仏霊の仕業だと思わずにはいられませんでした。つくづく人間の魂はエネルギーの塊だと思います。兄に殺された怒りや恨みなどのすごいパワーが、家系の人に取り憑き、自分の存在や気持ちに気づいてくれ!と、必死になって訴えていたのかもしれません。また、それに賛同する同じような霊を一緒に引き連れて、さらに力を増して行動していたのかもしれません。

3姉妹の一番したの妹は、霊視してくれたTの最後の言葉を聞いて、父の兄弟の長男と妹のために供養を始めたとのことです。妹さんは、苦しみの渦中にいるはずの長女(息子が犯罪者気質)も次女(娘が自殺)も、どうせ言ったって耳を貸さないからと、これらのことを二人に話すのを諦めていました。

ちなみにその長女というのは、母が「主が生きておられる」という本を、人生の参考にしてほしいと思って渡した人で、その数年後である今年の秋に、「この本は必要ないから返すね。」と言って、読まないで戻してきた人でした。

この二人に共通するのは、女手一つ、自分の手で子育てを精いっぱい頑張ってきたことです。また二人とも、気力・体力の上では人以上のものを持っているように見え、神や人に頼らなくても、自分の力で成し遂げられてきた人達です。だからなおさら、「人に言われたくない」という強烈な思いがあるのだと思います。それを非難する気持ちにはなれませんが、そびえ立つ心の要塞によって、神から善いものがもたらされる機会さえも、自ら跳ねのけてしまっているように見えます。残念なことです。