有名な詩編91編を朗読してみました。昔教会の姉妹が「他の人の声で聖書を聞かせてもらうといいのよね」と言っていたことを思い出しながらやってみました。
日本でコロナが終わりかけているので、これがあまり役立つこともなくなってしまったかもしれませんが。2020年の1月から2月にかけて、コロナが武漢から押し寄せている時に、京都のアパートの部屋でこれを毎日神様に向かって朗読していました。
子ども食堂に携わっていた時、子どもに絵本の読み聞かせをしていたのですが、これが一番好きな仕事でした。いかに子ども達を飽きさせず、引き付ける朗読をするか。毎回チャレンジでした。
自分で図書館から好きな絵本を借りてきて読み聞かせをしていたのですが、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」も、是非子ども達に聞かせてあげたいと思っていました。鬼気迫るように読むことに心を注ぎ、最後に子ども達が青ざめて言葉を無くしている姿を見て、「よっしゃあ!」と心の中でガッツポーズをしたものです。どうしても子どもに地獄の怖さを伝えたかったのです(笑)
これに味をしめて、将来仕事を引退した暁には、子どもに読み聞かせのボランティアをしたいと思っているのですが、これはそのトレーニング代わりです。
NHKの「地球ドラマチック」で見かける、ちょっと日本人離れした雰囲気の中村徹さんのナレーションが好きなのですが、なんと一発で録音するのだそうです。その方が自分が映像を見たときの生の感動が、見ている人に伝わるからということです。今回3回撮り直しましたが、次回からはなるべく一発撮りしてみようと思います。
感情を解放することがあまり得意じゃないので、読み方がまだまだ平板で、もうちょっと抑揚をつけつつ、なめらかに読めるようにしていきたいです。やってみたら面白くて、伝道の代わりにもなるし、さらに発声練習にもなるので、一石三鳥かもしれません。これから少し続けてみようと思います。