天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

苦しみ考

梅の木が好きです。あの枝の張り具合の格好よさ。全体的に燻したような渋さを感じます。木の表皮にコケ植物も貼り付いていて、一緒にいい味を出しています。桜の木より好きですね。桜がなよっとした女性なら、梅はきりっとした気骨のある女。昔の文人たちは、その美しさを讃えて水墨画などの題材に取り上げました。

梅の木の枝って何であんなに格好よく張っていくのかご存じですか?あれは成長の段階で、どんどん剪定していくからなのだそうです。容赦なく切れば切るほど良いのだそうです。切られまくって、何だか可哀想な気もします。

人間にも同じことが言えて、苦労した人ほど、人生で苦しみが多かった人ほど味がありますよね。創造主なる神様はこの世界を同じ原理で造っておられるので、人間にも植物と同じ原理原則が見られるという訳です。

苦しむことは良いものが噴き出してくる前触れです。なので必ず苦しんだ後に良いものがやってきます。イエス様ですら十字架刑の時に苦しんだ後、自分の苦しみにより「光を見」たとあります。これまでと違う、新しい次元が開けたのをご覧になったのです。

神様は生命の書にその人のDNA情報などと一緒に、人の一生を書き込まれていて、この人のどんな時に、どんなライフイベントを発生させ、どんな苦しみを与え成長を促すのかプログラムされています。その人のレベルアップをはかるためです。いたずらに苦しみが与えられている訳ではありません。

だから苦しみには必ずブレイクスルーする時があって、天使と一緒に神様が上から見ておられ、その時が来るのをハラハラしながら(?)待っておられるのです。だから人は神様に見捨てられているのではなく、成長するためにあえて苦しみを与えられ、見守られているのです。そう考えるとちょっと安心できませんかね?

あるユダヤ教のラビが女性に生まれなくてよかったと言ったように、女性の苦しみは男性に比べ多いです。毎月の生理があり、妊娠があり、出産があり、夫の家庭に入り、姑と舅と付き合い、子育てがあり、夫の浮気に苦しみ、男性優位の社会で働き、更年期障害に苦しみ。ライフイベントが男性より複雑なのです。男性側からしたら反論があるかもしれませんが。

教会に行っている人は圧倒的に女性の方が多いです。苦しみは物質的な領域から精神的な領域へと関心を向かわせ、霊的な成長を促します。女性は男性よりも、知的なことよりも霊的なことに優れていますが、これには苦しみの強度が強いことも要因となっているのではないでしょうか。

神様は個人レベルだけでなく、社会、国家、世界レベルでも苦しみを与えられます。世界大戦とか疫病とか、地震などの自然災害とか。人類全体のレベルアップをはかるためです。恐るべし神様。サタンやイルミナティなどの悪の存在をも、人類の成長のために使われるということです。神様は激しい愛のスパルタ教育者です。