「おばちゃん歌詞違う!」
と一瞬思いましたが、叔母の方を見やると、
涙を流しながら大声で異言で歌っている姿がありました。
叔母は異言を使えば、どんな讃美歌でも(それ以外の歌でも)メロディーに乗せて
歌えることができるのだと、以前言っていました。
ずっと前に、聖霊の異言・悪霊の異言という記事を書きましたが、
悪霊の異言は音節が不明瞭で、バラバラバラ・・・という発音になりますが、
聖霊が語らせる異言というのは、きちんと音節が確認でき、
実際にある国で話されている(いた?)言葉なのだそうです。
聖句にもあるように、その言葉を聞いた人が、
「オウ!それ私達の国の言葉ネ!」
と感嘆させるために、神様が仕掛けた業だということです。
叔母の語る異言はゲルマン民族が話すような固い音の言葉だったり、
ギリシャ語みたいになったり、時々に変わることがあるそうですが、
しかしどの言葉も音節がはっきりしているとのことです(母談)。
言語学者に聞いてもらったら面白いかもしれません。
というか解き明かしできるクリスチャンに聞いてもらったらいいのでしょうが。
叔母は異言を語る能力に関しては全くひけらかす感じではありませんでした。
私も噂の叔母の異言を、自分の所でやっている集まりの時に、
やっと披露してもらったくらいです。
息子さんが「おかん、外国語話せるんか」
と言っていたところを見ると、自分の3人の息子にさえ異言を語っている所を
見せたことがなかったようです。
私の師匠が言うには、異言の9割以上は偽物だそうです。
やはり音節がはっきりしているのが本物で、そのような異言を語っている人を
ほとんど見たことがないと言っていました。
それを聞いて叔母の語っている異言は本物だと思いました。
ちなみに叔父も話せたみたいですが、使わないでいると、
やがて話せなくなってしまったそうです。
(つづく)