前にいかついおじさん呼ばわりしていたブクステフーデの曲を
もう一度見直そうと思って、いくつか聞いていたら
「おや?これは何?」というのが出て来ましたよ。
BuxWV.177 Ach Gott und Herr(冒頭~3:40のところまで)
https://www.youtube.com/watch?v=VUcdBz3LIuU
心の迷宮に少しづつ入り込んでいくようなこの展開、ん~好きです。落ち着く。
聞いていると、一つ一つ余計なものが取っ払われて、心が整理されていくのを感じます。
どうしても、昔のヨーロッパの奥深く閉ざされた修道院みたいな曲に惹かれてしまいます。
バッハにもこの曲と似たようなのがあって、確か「神を離れてどこへ行く」
みたいな曲名だったと思いますが、もしかしたらこの曲がモチーフに
なっているのかもしれません。
彼にとってブクステフーデは憧れの人だったようですよ。
彼のオルガン演奏を聞くために、徒歩で400キロも離れた所に歩いて行って、
しかもそこに長く滞在し過ぎたため、オルガニストとしての職を
解雇されてしまったことがあったのだそうです。
曲名の「Ach Gott und Herr」って何だろう?と思ってドイツ語翻訳で
変換してみたら、「ああ神と人」と出てきました。
「!」「やっぱり神様関係の曲だったんだ!」と嬉しくなりました。
本当にこの題名かなと思い、BuxWV.177で調べたら「ああ主なる神よ」と出て来ました。
こちらの方が正しい訳なのかもしれません。
きっと神様に捧げられた曲は、人間の魂を正常な方向に導く力があるのでしょうね。
え?全然そんな風に感じない?
皆さんはこの曲を聞いてどう感じられますか?