天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

好きな音楽の話し(暁の星はいと美しきかな)

ブクステフーデという、おおよそこのようなかわいらしい曲を

作るとは思えない、いかついおじさん(?)の作品です。

「暁の星はいと美しきかな」
https://www.youtube.com/watch?v=yLs4dEoa32g&spfreload=1

中学生の時に「オルガンの調べ」というNHKのラジオ番組がありました。

ある冬の寒い早朝、眠い目をこすりながら、ふとんの中からそろそろと腕を伸ばして

番組を録音するために、カセットデッキの録音ボタンをポチっと押しました。

その時録音した曲の中にこの曲も入っていました。

きれいな曲だったので、クラスメートに「これ聞いてみて」と聞かせたところ、

やはり好評で、「きれいだねえ」と言ってくれました。

もう最初のジーーーという所からやられてしまいます。

この星が降ってくる感じ、この明け方感、この展開、

何度聞いても神がかっているとしか思えません。

空に向かって手を伸ばしたくなる感じ?

ブクステフーデの他の曲もいいのかなと思って、CDを買って聞いてみたところ、

良いのはこの曲だけで、堅苦しい名前から連想するような、

いかつい曲ばかりが並んでいました(失礼!)

「なぜこの曲だけがこんなにかわいらしくて、心にしみてくるのだろう?」

と不思議に思っていました。

この曲名もきれいだなと思っていました。

この曲の背景が気になって調べてみたところ、

日本語の数少ない情報の中から、公現の日に演奏される曲だ

ということがわかりました。公現の日?

公現の日というのは、ドイツのルーテル派の教会で、

イエス・キリストが地上に生まれた日のことを指すようです。

公現の日の祭りでは、東方の三博士たちが幼子イエスを訪問し、

礼拝を捧げるということがテーマになっているのだそうです。

要するにクリスマスのことですね。

この時に歌われるコラール(讃美歌)の「輝く暁の星、いと美しきかな」を

モチーフとして、バッハをはじめ多くの作曲家達が曲を作っているのだそうです。

日本で使われている讃美歌集にもこの曲が載っているとのことです。

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あかつきの空の美しい星よ、まことの光。

エッサイの切り株の新しい枝よ、ダビデの子イエス

主よ、主よ、とうとい恵みの光よ、わが王、わが主よ。(以下省略)

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「暁の星」というのはイエス様のことだった(!)

なるほど!

というのが30年経った今、初めて知ったオチでした。

そう知ると、この曲はいかにも天使たちが幼子イエスを守るために、

空で大事に見守っている感じがしませんか?

エス様のことはよく分からなくても、曲を聴けばよく分かるというこの不思議。

エス様に曲を捧げる時、作曲家の上に神の霊が降り注がれ、

神がかりになることがあるのだと思います。

バッハの曲もそうですが、それらの曲は明らかにこの世のものとは異なる、

天上の雰囲気に満ちたものになるのだと思います。