「われいずこに逃れ行くべき」 J.S.バッハ BWV 646
https://www.youtube.com/watch?v=oah-rmAC0Ek
Ach Gott und Herr に続き、心の迷宮シリーズ第2弾。
マリー・クレール・アランという大御所の方の演奏CDで、
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」と一緒に、大学受験前によく聞いていました。
悩める人間のモヤモヤ感が、芸術の域まで高められ
美しく表現されていると思いませんか?
人は心の迷宮を彷徨いながら、神様の元へとやっと辿りつきます。みたいな。
この曲は悩める人をさらに落ち込ませるのではなく、
悩みに一緒に付き合ってくれているような感じがします。
本当にバッハは天才ですね。
音楽でこのような表現ができるというのは、
そこに神様の霊が働いているからとしか考えられません。
天国に行ったらこのような素晴らしい曲がいっぱい聞けるかと思うと、
そこに行くのが今から楽しみになってきます。
(追記)
これ、もしかしたら聖書の詩篇139編をモチーフにした曲かもしれません。
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私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。
私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう。
たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、
私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。
(詩篇139:7-8)
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上に下に、右に左に、惑うような感じで曲が展開していく様子は、
まさにこの詩篇の言っている通りだと思いました。
人間が神様なしであちこち彷徨ったとしても、
結局神様の御手の中にあるというオチです。
この曲と対比しながら詩篇139編を読んでいくと、味わい深いものがあります。
やってみて下さい!
詩篇139編
http://meigata-bokushin.secret.jp/index.php?%E8%A9%A9139%E7%AF%87%2FA