重傷を負った兵士が医師に青酸カリを飲まされたが、致死量でなかったので
更に激痛を味わいながら死んでいったとか、米軍になぶりものにされる前に
集団自決したとか、気がおかしくなって、切断した自分の腕を煮て食べ始めた
兵士がいたとか、そんな話がガイドさんの口から次々に出て来ました。
沖縄戦では連合国側からは兵50万人が動員されたそうです。
それに対して日本側は、沖縄本土と全国各地から集められた
11万人の兵士で戦ったそうです。
圧倒的な戦力の違いから、1945年の4月から始まったこの戦いは、
早くも3か月後には全部隊が壊滅に追い込まれ、決着が着いてしまいました。
米軍側の死者1万2千人に対し、日本側の死者は19万人。
本土決戦に備えて、日本の精鋭部隊や最新兵器は
沖縄には投入されていなかったとのことです。
長崎と広島の原爆のことは知っていましたが、沖縄戦がこれほどまでの戦いとは・・・
何年か前、ひめゆりの塔に皇太子が訪問された時、
隠れていた右翼団体の人が、手りゅう弾を皇太子に向かって投げたのだそうです。
こういう過去を引きずりながら、今でも米軍の駐留地帯となっている沖縄ですが、
本土の人達や政府に対する感情は、いかほどのものがあるのだろう、と思わされました。
戦争を指揮するなら指導者達がまずそこに行け!と思ってしまいます。
阿鼻叫喚の現場となったこの場所を訪問して、今もなおその時の憎悪や
やるせなさが残っているような雰囲気を体験して、
黄泉とはこういう場所をいうのだろうな、人は地獄に落ちてはならないし、
永遠に苦しんではならない、との思いを深めました。
霊の世界の出来事からすると、この戦争を望んだのは悪魔であり、
本当の平和は、彼らとの戦いによって勝ち取られるはずなのだと思います。
その戦いは激しいはずですが、一見平和なように見える今、
私達の魂は安逸をむさぼって、やられっぱなしでいることにも
気づいていないのかもしれません。
日本の民は弱い民であり、唯一まことの神様から守って頂かないと、
強国から踏みつけられ、蹂躙されてしまうだけの国なんだと思います。
自分達にはあなた様が必要ですと、一斉に声を上げて呼び求める日が来るのでしょうか。
それともこてんぱんにやられてしまわないと、
唯一の神を見上げるということはできないのでしょうか。
(つづく)