天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

「ALBERTO」 イエズス会の内幕を暴露したアルベルト・リベラ(1)

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今日から、以前から気になっていた元イエズス会司祭だった
アルベルト・リベラ氏の証言をご紹介します。

アメリカのチックパブリケーションという、キリスト教系出版社から出している
彼の漫画が、PDFファイルの形でネット上に流布していたので、
それを訳してみることにしました。

元が漫画なだけに、文章にすると読みづらく、要約して紹介すればいいのでしょうが、
当方の力量不足のため、そのままの形で訳しています。
いつもながらフィーリング重視の超訳ですのでご勘弁下さい。

以前書いたリベラ氏の関連記事はこちら。
リベラ氏の顔写真もあります↓
http://blogs.yahoo.co.jp/lostsheep019/35912643.html



アルベルト ― 事実に基づく物語 ―

1942 年、スペイン。

母:「アブラハム神父、今日は私の人生にとって一番幸せな日です。今日私の息子が司祭になる勉強を始める日なのですから。」
神父:「そうですね。リベラ婦人。この素晴らしい招命に備えて、彼をよく準備させました。ああ、ご覧なさいアルベルト。神学校が見えるかい?」

アルベルト:「はい、アブラハム神父さま。見えます。」
神父:「私はアルベルトに洗礼を施しました。さあ、喜んで彼にこの門をくぐってもらいましょう。」
母:「息子よ、さあ来なさい。」

アルベルト:「いやだ。お母様。いやだ!行きたくない。僕を家に帰して、お願い!嫌だ!お願いお母様!」
母:「アルベルトよしなさい!あなたは行かなければならないのです!どうしても!」

神父:「これはどうしたことだ?」
母:「分かりませんわ!」

アベルトは7歳から学び始めた。

-2年後-

司祭:「神父様・・・3人の婦人がここに来ています。彼らはアルベルトの母親が亡くなりかけていて、それで彼を迎えに来ているのです。」

神父:「彼らは誰だ?」
司祭:「祖母と二人の叔母です。」
神父:「彼らを中へ通して、アルベルト兄弟を呼んで来なさい。」

神父:「医者があなた達を遣わしたのですか?」
祖母達:「そうです。神父様。時間がありません。彼女はとても病んでいます。お医者様が言うには、彼女が生きているうちに、アルベルトが会えるように、急いで連れて来なさいとのことです。」

神父:「彼はすぐにここに来るでしょう。」

神父:「アルベルト兄弟、君の親戚が君を家に連れて行くためにここに来ている。君の母上が死にかけているのだ。」
アルベルト:「えっ、神父様?そんな!」

アルベルト:「嫌です神父様!僕は家に戻りません!!ここは僕の家です!ここが僕の家族です。この教会が僕の母親です!」

イエズス会の司祭による厳しい集中的な教育のため、アルベルトは全く変わってしまっていた。

神父:「息子よ。私に質問をさせてくれ。お前の顔を上げ、私を見るのだ。お前はここに司祭になるために来たのではないのか?」
アルベルト:「そうです、神父様!」

神父:「お前がここにいるのは、最も“崇高な誓い”を受けるためだということを分かっているな?そしてそれが従順の誓いだということも。」

神父:「家に戻れと私が命じたが、お前はそれを拒んだ!まるでお前はその命令のために準備できていないかに見えるぞ・・・」

アルベルト:「お命じの通り神父様、私は行く準備をして参ります。」
神父:「お前に許可を与えよう。」

アルベルト:「神父様、僕は戻ってきていいんですよね?帰ってこれますよね?」
神父:「そうだ。アルベルト・リベラ兄弟。お前は戻って来てよいのだ。」

叔母:「神の名においてアルベルト、急いで!あなたのお母様は亡くなる前にあなたに会いたがっているのよ。」

召使い1:「どうして奥様をこの寝室に移したのよ?」
召使い2:「奥さまが変なものが自分の寝室に入って来て、怯えさせると言ったのよ。彼女が自分を移してと頼んだの。」

召使い1:「変なもの?」
召使い2:「分からないわ!私はただ言われたことをしただけよ。アブラハム神父も問題ないと仰っていたわ。」
召使い1:「そう?まあ、神父様が問題ないと言えば、問題ないわね。」

知人の女性:「リベラさん、あなたの奥様は聖人でした。彼女はたくさんの人を助けましたわ。」
リベラの父:「彼女よりもいい人間はいないよ。彼女は全くマリア様と彼女の教会に自分を捧げていたんだ。私の知る限り、彼女はミサを欠かしたことがなかった。そうだな。テレサ(リベラの母)は聖人だ。」

召使い3:「アルベルトが来ました!テレサに息子がここに来たと伝えて!」
召使い4:「ああ、神様感謝します。そうするわ!」

母:「アルベルト・・・私の息子・・・私の司祭。私は怖ろしいのよ、アルベルト。私は死にたくない。怖いの。お願い。どうか助けてほしいの。処女マリア様に私の祝福を祈ってちょうだい、アルベルト!
私はイエスの聖なる御心に対しても祈ったけど、自分の魂に何の返事も得られないの。私を助けてアルベルト。とても恐いの・・・助けて。」

アルベルト:「アブラハム神父!僕は何をしたらよいのか分かりません!もっと何かすることはできないのですか?」
神父:「息子アルベルトよ、私のできることは全てした。」
母:「ああ神よ・・・またあの忌まわしい者達が近づいて来るのが見える。とても怖ろしい・・・今この部屋に奴らがいるわ。」

神父:「お前の母上はサクラメントを受けているばかりか、我々の聖なる父、教皇様の特別な免罪儀式も受けているのだ。特別に高いミサも行われている。だからアルベルト、今や私は、彼女に臨終の終油の秘蹟を与えるだけだったのだ。」

(メモ:リベラ婦人は薬を服用中ではなかった。)

母:「ああ、いや!彼らが見えないの?奴らは私を火の中に投げ込もうとしてるわ!奴らは私を捕まえようとしている。アルベルト!私は死んであそこへ行きたくない!火の中にいる奴らを見て!!・・・あの怖ろしい怪物達が私の方に近づいて来ているの!!嫌!アルベルト!彼らを私から引き離して!恐い!!助けて!・・・死ぬのが恐い・・・火が・・・怪物が・・・お願い助けて・・・助けて・・・」

リベラ:「ママ・・・ママ・・・戻って来て!」
神父:「彼女は亡くなったのだ、息子よ。」

テレサ・ロメラ・リベラは33歳で亡くなった。

(つづく)

原文はこちら↓
http://www.fmh-child.org/Alberto.html