天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

「DOUBLE CROSS」イエズス会を脱会したアルベルト・リベラ(1)

イメージ 1

今日から「ALBERTO」のパート2である「DOUBLE CROSS」を始めたいと思います。

DOUBLE CROSSって二重十字のことかと思っていましたが、
米語で「裏切ること」という意味もあったんですね。

文字通り二つの十字架の意味もあると思いますが、
裏切りという意味も込められているのかもしれません。

これはリベラ氏がバチカンに対して裏切ったということなのか、
バチカンイエズス会が神様やイエス様に対して裏切ったという意味なのか?

適当に訳した所があるので、それは後から修正します。




漫画「DOUBLE CROSS」より/アルベルト パート2(事実に基づく物語)

アルベルト・リベラ博士はスパイとして訓練された。彼はイエズス会の司祭で、プロテスタントの教会と神学校に忍び込み、破壊する任務を負っていた。物語は彼がローマカトリックの「信仰」を後にして、キリストへ立ち帰った所から続く。このことがスペインとバチカンの彼の上官達に動揺を引き起こした。

その夜私はマドリードに発つことになっていた。私は悲しみにうちひしがれていた。私はスーツケースとワシントンD.C.までの片道切符を持っていた。私は神がどのように、スペインを出るためのパスポートと、必要な書類を私の手に渡してくれたかに驚嘆していた。これは逃亡するのにたった一度のチャンスだったのだ。

私の心はずたずたになった。私が出発の2~3時間前に、父親に電話し、自分はローマカトリックの組織を去るところだと告げると、父は私のことを家族の恥だと行って、電話をがちゃんと切ってしまったからだ。

私が空港を去る前、イギリスにいる私の年下の妹マリアに緊急の電話をした。ロンドンにあるローマカトリック修道院にいる彼女にオペレーターが繋げてくれたのは、神の働きだった。マリアは泣いていた。

マリア:「アルベルト、あなたなの?ああ、アルベルト、アルベルト・・・(しくしく)。私は3度自殺しようとしていたの。助けてアルベルト・・・(ガチャ!!)」

私がマリアと連絡を取ろうとしている時、ワシントンD.C.息の便をやり過ごしてしまった。

ジェイムス:「アルベルト、マリアは修道女だったのですか?」
リベラ:「そうだ。彼女は聖なる心(Sacred Heart)という、世間から隔離された修道院にいたんだ。」

その夜スペインを出るもう一つの飛行機は、ロンドンに向う予定のものだった。それで私はそれに飛び乗った。神だけがマリアがひどく危険な状態に陥っており、彼女が死にかけていたということをご存知だったのだ。神は私をロンドンへと導いてくださったのだ。

1967年9月18日朝5:30 ロンドン ヒースロー空港

リベラ:「神様、私は何をしたらよいのでしょう?私は心が引き裂かれています。私はワシントンD.C.行きのフライトを逃してしまいました。全てがこんがらかっています。私はロンドンでマリアと会うのでしょうか?主よ、お助け下さい。」

リベラ:「私はY.M.C.A.に小さな部屋を取り、プロテスタントの教会に電話をかけ始めたんだ。」
ティム:「彼らはあなたが潜入しようと企んでいると恐がりませんでしたか?」
リベラ:「そうなんだ。私は気分が悪かった・・・電話はついに、ロンドンにある小さな再洗礼派の教会につながった。私は正しい選択をしたことを神に感謝した。」

これらの人々はやって来て私を助けてくれた。彼らはマリアがいる修道院にまで車で連れて行ってくれた。

助けてくれた人:「1時間たっても君が出てこなかったら、私達は後から入っていくからね。」

修道院長:「あなたがリベラ神父?」
リベラ:「そうです。」
修道院長:「マリアはあなたのことを私に何度も話してくれましたよ。彼女はあなたがとても強い司祭でとても信仰深い人だと言っていました。」

修道院長の話し方は私に疑いを起こさせた・・・私は彼女が既に、私がローマカトリックの組織から抜け出たことを知っているのではないかと疑った。

修道院長:「あなたが妹さんのマリアに会いに来たことは知っています。ですが、彼女はとても具合が悪くて会うことができないのです。」
リベラ:「すみませんが、私がロンドンにいるのはそのせいなんです。私はアメリカに発つ前に、マリアに会わなければなりません。」

修道院長:「神父、あなたをマリアに会わせることができないことを謝らなくてはなりません。ですが私は、私達の規則に従ってそうしているのです。ご存知のように、ここは世間から隔離された修道院※なのです。彼女が会えるのは聴罪司祭だけなのです。さあ、ご理解下さってここからお引き取り下さい。シスターが扉までご案内致します。」

※隠遁している尼僧に、特別の場合を除いて誰も会うことは許されていない。私がスペインからかけた緊急の電話が、彼らがマリアと私が話すことを許した唯一の理由だった。

リベラ:「私は出て行きません。もしあなたがマリアを連れてきて下さらないなら、私が自分で彼女を見つけに行きます。」
修道院長:「神父、私は警察に連絡するほかありません。」

私はバチカンがロンドンの大司教に、私が逃げ出したということを知らせていたことが分かった。そうでなければ、彼女は警察の代わりに大司教を呼んでいただろう。彼らは既に私を捕まえにかかっていた。

リベラ:「私をもう神父と呼ばないでいただきたい。私はローマの司祭ではありません。私は救われ、悔い改めた罪人です。」
修道院長:「(呼び鈴を鳴らしながら)あなたがかつてのように神父ではないということは知っているわ。」
リベラ:「あなたが何をするとしても、私はマリアに会わないうちは、ここを去るわけにはいきません。」
修道院長:「異端者のわけの分からない言い訳は止めなさい、神父。私が何をするか見ていなさい。」

修道院長:「シスター、彼がここを去ろうと思わないうちは、このドアをくぐらせてはいけません。私はスコットランドヤード警察を呼ぶわ。」
リベラ:「なら私は警察が来るのを待ちましょう。」

30分後、メトロポリタンロンドン警察が、スコットランドヤード警察の代わりに来た。

修道院長:「この男が司祭を装っているです。警部、彼は司祭のふりをして押し入ったのです。」
警察:「それはかなり重い罪だな。」

尼僧達は警察に対し、とても良い対応を装った。それはかなり説得力のあるショーだった。

シスター達:「しくしく・・・ああ神の母よ、この悪い男から私達をお助け下さい!」
修道院長:「彼は私達に怪我をさせると脅かしたのです。彼が逮捕されることを願います!」

尼僧が司祭を警察に引き渡すことができるのか?彼女達の誓いによると、もし教皇がローマカトリックの信仰から翻ったら、彼女は彼を引き渡す義務があるという。

リベラ:「(警察に対し)それは本当じゃありません。私は彼らを脅かしてなどいません。ここにマドリード大司教から、ここに来ることを許可した書類があります。」
警察:「私達はスペイン語は読めない。これは彼らの章印なのか?」
リベラ:「そうです。」
警察:「ではお前は今でも司祭なのか?」
リベラ:「いえ!ローマのシステムでは、今は違います。」

ティム:「アルベルト、あなたは彼らに、自分がどのようにしてキリストを知ったのか告げたのですか?」
リベラ:「ああそうだ。私は彼らに一部始終を告げたのだ。」
ティム:「彼らの反応は?」
リベラ:「そうだなティム、主がそれを準備されたのだ。なぜなら警察官の一人が、真の聖書を信じるクリスチャンであるということが分かったからだ。感謝なことに、彼は私に見方してくれた。」

私はその警察官に・・・

リベラ:「私は押し入ってなどいません!この修道院のどこかに私の妹がいるので、会いに来たのです。彼女は非常に苦しんでいるのです。」
警察官:「どのように苦しんでいるのか?」
修道院長:「まあ、それはそんなに重大なものではありませんわ。」
リベラ:「あなたは私をマリアに会わせるのを拒みましたね、何故なら彼女はとても病んでいるからです!今あなたは彼女はそんなに病んでいないと言いましたね?」

警察官:「リベラ先生、あなたの妹さんはあなたに会いたがっていたんですか?」
リベラ:「そうです。私は2晩前に彼女と電話で話しました。彼女は助けを求めていたのです。」

修道院長:「あり得ません!・・・彼は嘘をついてます!彼女は電話を使うことは許されていないのです・・・つまり・・・」
警察官:「院長、私達は彼の妹さんを探し、このことについて彼女を交えて話したく思っています・・・あなたの許可によって。」

修道院長は警察官を追い返そうと躍起になった。彼女は彼らをマリアに会わせたくなかったのだ・・・だが彼らはどうしても行こうとはしなかった。

(つづく)