天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

THE FORCE (アルベルト・リベラのシリーズより)(2)

カルメンが、カルメル会の新参者の新しい茶色のドレスを、マルガリータに合うかどうか見るため着せた日、「力」は怒り狂って家族を打った。それは荒れ狂う嵐のようであり、壁の絵は引き裂かれた。

しかしマルガリータの部屋だけは、彼女がそこでロザリオの祈りを唱えている間、静まりかえっていた。

マルガリータの家族:「助けて!」
マルガリータ:「恵まれし汝の胎の実イエズスよ」

教区の司祭は重圧の下にあった。村のプロテスタントの信者たちは、カルメン・モンテズの問題について知っていた。司祭は必死になって彼の「教会」の力が現れるよう奇跡を求めていたが、それはプロテスタントの信者たちを弱く力なく見せるためでもあった。

彼は電話で私たちの教区に助けを求めてきた。私はそこに行き、彼女の家から煉獄からやって来た死者の霊に訴えかけることを約束した。

私はホスチア(聖餅)を聖別し、この場合における適切なミサを唱えることにより、エクソシズムのために準備した。

メモ:ホスチアは小さな円い形をしたウエハースで、ローマ・カトリックの教えによれば、ミサが唱えられると不思議な力で主イエス・キリストに変化するということである。

エクソシズムの日、地獄の怒りはカルメン・モンテズの家で沸き起こり、「力」はますます強くなった。

家族:「耐えられない!」
家族2:「私たちを助けて!」

地方の司祭が家の正面の扉に来た時のことだった。彼は私を待つよう指示されていたのだが、それは私がイエズス会の司祭であったからだった。彼は私をエクソシズムで助けることになっていた。しかし皆が彼に助けを求めたので、彼は私なしで先に行ってしまったのだった。その司祭は扉を開けようとした。それは固く締まっていた。ハンドルを彼が回そうとした時、扉はバタンと開き・・・

司祭:「ああああ!神の母よ!」

「力」が彼を扉の入口から家の中へと吸い込んだ。ドアはバタンと締まり、外にいた人々は司祭の叫びを聞いた。

私が村に到着した時、司祭を見つける代わりに、サクリスタン(司祭を助ける人)に会わされた。

リベラ:「神父はどこですか?」
サクリスタン:「彼は先に行き私たちを待っています。リベラ神父。」
リベラ:「それはよくないな。彼はここで待つべきだった。」

イグナチウス・デ・ロヨラは彼のイエズス会を創設した一方、彼の「霊操」を用いて霊の世界と交信していた。

私はイエズス会士として地方の司祭を助けるよう要請されたが、それは私がエクソシズムと霊の領域の研究において、よく訓練されていたからだった。

行列は教会から始まりカルメン・モンテズの家まで続いた。人々がウェハースの神が聖体顕示台の上に掲げられているのを見ると、交通は皆畏敬の念で立ち止まった。彼らは誰かが亡くなったか、エクソシズムのためであると知っていたのだ。

人々は車から降り膝まづき、十字を切った。というのも彼らはイエス・キリストご自身が、小さなウエハースの形を取って、彼らの前を通り過ぎていると信じていたからだった。彼らは自分たちのウエハースの神や、司祭や教会を怒らせることを恐れていたのだ。

リベラ:「司祭はどこだ?」
司祭:「中です、神父。」
リベラ:「聖餅をよこせ、早く!」

家の中から叫び声:「やあああ!」「神よ助けてください!聖なる母よ!」

リベラ:「我々は中へ行く。」
司祭1:「恐ろしいです、神父!」
リベラ:「私は気にしない!私の後について来い!」

司祭2:「神父リベラ、見てください!扉が開きつつあります!」

女性:「いやああああ・・・神父様だわ!」
女性2:「神の聖なる母よ!」
男性:「血だらけになっているぞ!彼は死んだのか?」

リベラ:「彼は死んでいる。ずたずたに引き裂かれたんだ。まるで誰かがカミソリを使ったかのようだ。」
司祭:「中へは入れません!」
リベラ:「私が行く!」
司祭:「殺されてしまいます!」

目に見えない力が私を入口から中へと鷲掴みにし、家の中へと引っ張った。

村人:「見ろ!彼を連れて行ったぞ!」
司祭:「ああなんてことだ!彼も死んでしまう!」

人々は震え上がった。

私は天井のファンのようにぐるぐる回された。誰かが私の僧衣を.5cmの帯に水平に引き裂いた。家の中の様子は悪夢のようだった。娘たちは床を離れて、すごいスピードで空中に浮いており、緑色の物体を吐いていた。しかし最大の怒りであったにもかかわらず、「力」は決してマルガリータに近づくことはなかった。

部屋の中の声:「ハハハ」「ヤアアアアア」

私は金切り声と笑い声の両方を聞いた。荒れ狂った風は金切り声をあげ、すべての家具を家中に吹き飛ばしていた。椅子は粉々になっていた。私は床に落ちた。そこは泡と緑色のスライム状のもので覆われていた。

(つづく)

原文はこちら↓
http://www.fmh-child.org/Force.html