天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

京の都へ上る(3)

あの精神分裂病の人は自分に対する神様からのチャレンジか、と一瞬考えたんですが、

新しい土地に来たばかりだし、問題が起こりそうな可能性のある場所へ、

あえて行くこともないだろうということで、

親切に迎えて下さった牧師夫妻には申し訳なかったのですが、

その次の日曜日には歩いて3分位の所にある、もっと近い教会に行ってみることにしました。

今更ですが、本当はあちこちフラフラするのは嫌です(笑)

京都は伝道が実らない不毛地帯とよく聞かされるのですが、

こうして歩いてみると、結構キリスト教関係の福祉施設や教会が意外と多いなあ、

という印象を受けます。

今は目立たなくなってしまっていても、実は歴史的に深い地盤があるのかなあと思わされます。

この日は牧師先生が夏休みということで、代わりに執事の方がメッセージされていました。

普通に礼拝が始まり、終わり、ああこの普通感がいいなと思っていると、

新参者の私に気づいて、周りの方々がフレンドリーに声を掛けて下さました。

「あれ、京都の人っていけず(意地が悪い)じゃなかったっけ…?」

と警戒感を持っていたので、ちょっと意外でした。

いやこのフレンドリーさは最初だけかもしれない、とか後でちょっと腹黒く思い直したりもしました。

その中でも特に司会をやっていた方の奥様が、

「あなた前からそこにいた気がする~」

と言って、すごいにこにこして、まだ海のものとも山のものともつかないような、

得体のしれない自分に近づいてきてくれました。

「や~お会いできてよかったあ」

と、自分も1年前にここに終の棲家を構えたんだと話されました。

そして「土曜日に家で集まりがあるからいらっしゃ~い」と、

とんとん拍子のうちにホームパーティーに誘われてしまいました!

この警戒心がまるでない無防備な感じは、自分が子供の時にいた聖霊派の教会の人に

似ている…と思いました。

ここまで人をすぐに信用していいの?!とこっちが心配したくなるほどでしたが、

定年退職した夫婦だったので、もう色んなことも経験してきただろうということで、

その誘いに快く乗ることにしました。

ちなみにその方は生粋の京都人ではなく、大阪の枚方(ひらかた)出身とのことでした。

このノリは大阪人+クリスチャン特有のもの?!

つくづく思うのですが、自分は何故か60歳以上の高齢の人達と気が合い、

向こうもこのように近づいてきてくれるのです。

同年代だと怖い人だと思われるのにね。

来たばかりの京都でこのような歓待を受けるとは、神様に感謝するほかありませんでした。

ちなみにこの日は台風が通り過ぎている最中の日曜日で、

正直面倒くさいなあ、と内心億劫がりながら礼拝に行ったのでした。