あの精神分裂病の人は自分に対する神様からのチャレンジか、と一瞬考えたんですが、
新しい土地に来たばかりだし、問題が起こりそうな可能性のある場所へ、
あえて行くこともないだろうということで、
親切に迎えて下さった牧師夫妻には申し訳なかったのですが、
その次の日曜日には歩いて3分位の所にある、もっと近い教会に行ってみることにしました。
今更ですが、本当はあちこちフラフラするのは嫌です(笑)
京都は伝道が実らない不毛地帯とよく聞かされるのですが、
という印象を受けます。
今は目立たなくなってしまっていても、実は歴史的に深い地盤があるのかなあと思わされます。
この日は牧師先生が夏休みということで、代わりに執事の方がメッセージされていました。
普通に礼拝が始まり、終わり、ああこの普通感がいいなと思っていると、
新参者の私に気づいて、周りの方々がフレンドリーに声を掛けて下さました。
「あれ、京都の人っていけず(意地が悪い)じゃなかったっけ…?」
と警戒感を持っていたので、ちょっと意外でした。
いやこのフレンドリーさは最初だけかもしれない、とか後でちょっと腹黒く思い直したりもしました。
その中でも特に司会をやっていた方の奥様が、
「あなた前からそこにいた気がする~」
と言って、すごいにこにこして、まだ海のものとも山のものともつかないような、
得体のしれない自分に近づいてきてくれました。
「や~お会いできてよかったあ」
と、自分も1年前にここに終の棲家を構えたんだと話されました。
そして「土曜日に家で集まりがあるからいらっしゃ~い」と、
とんとん拍子のうちにホームパーティーに誘われてしまいました!
この警戒心がまるでない無防備な感じは、自分が子供の時にいた聖霊派の教会の人に
似ている…と思いました。
ここまで人をすぐに信用していいの?!とこっちが心配したくなるほどでしたが、
定年退職した夫婦だったので、もう色んなことも経験してきただろうということで、
その誘いに快く乗ることにしました。
ちなみにその方は生粋の京都人ではなく、大阪の枚方(ひらかた)出身とのことでした。
このノリは大阪人+クリスチャン特有のもの?!
つくづく思うのですが、自分は何故か60歳以上の高齢の人達と気が合い、
向こうもこのように近づいてきてくれるのです。
同年代だと怖い人だと思われるのにね。
来たばかりの京都でこのような歓待を受けるとは、神様に感謝するほかありませんでした。
ちなみにこの日は台風が通り過ぎている最中の日曜日で、
正直面倒くさいなあ、と内心億劫がりながら礼拝に行ったのでした。