母が行ったその教会は、T先生がいる教会でした。
母は北海道の片田舎の出身ですが、T先生はその打ち捨てられたような地に、
開拓伝道しに来た先生だったとのことです。
母は中学生の頃、その先生がその地で数年間行っていた
家庭集会に通っていたそうです。
先生の顔は当時ピカーと輝いていたそうで、私はよくその話を聞かされていました。
T先生は現在90歳とのことですが、今でも顔つやがよく、
1週間に1度は遠くへ出てお説教しているそうです。
その思い出の先生が、偶然にも私のいる京都にいると知って、
母は是非会いたいと会いに行って来たのです。
その教会は大き目の教会で、母は一番後ろの方に腰かけて
礼拝に参加していたそうです。
そそくさと帰ろうとしたところ、帰りがけにT先生の方から
「祈らせて下さい」と言われ、手を置いて祈って頂いたそうです。
それだけでなく、その日の礼拝のお説教担当だった、
若い牧師先生からも、帰る寸前に「祈らせて頂けますか?」と言われ、
やはり手を置いて祈って頂いたそうです。
聖霊派の教会の信者さんや牧師先生は、普通にこういうことを
してくれる方が多いのです。多分何も言わなくても、
聖霊の働きによってその人の必要が分かるのでしょう。
「手を置いて祈ってほしいと、ここしばらくずっーと思っていたの。
そうしたら本当に手を置いて祈ってくれた。」
と母は感激していました。
一方、私はこの3週間ご飯を食べる度にお腹がキリキリと痛み、
毎日下痢をしていました。体調が少しづつ悪化する中、
ついに先日の土曜日に高熱を出し、ダウンしてしまいました。
今シーズン3回目の風邪で、こんなんやったら、
明日の日曜日もどうせ寝たきりになるだろうなあと、
長期戦を予想していました。
日曜日の午前中は何とか一人礼拝を済ませ、部屋でくたーっと寝ていました。
その時母は、T先生がいる教会に一人で行っていたというわけです。
なぜかこの日は午後からみるみる元気になり、少し離れた寺まで散歩に
行けるまでになりました。次の日の月曜にはすっかり元気になり、
職場でも元気に働くことができました。あんなに具合が悪かったのに。
「今回風邪引いたけど、見事にV字回復したよ。」
と母に言うと、「実はね、黙っていたんだけど・・・」といって、
上に書いたような、二人の先生に祈って頂いたエピソードを
話してくれたというわけです。
先生達は家族のためにも祈って下さったとのことでした。
私の奇妙なV字回復のわけはこれだったのか!と思いました。
3週間続いた下痢も見事に消えていました。
癒して下さい!とか癒された!という話は、うさん臭いのもあるし、
神様を自分のために利用するような感じがして、あまり好きではありませんでした。
でも緊急事態の時は、こうして速やかに働いて下さることもあるのだな、と思いました。
神様は悪魔よりも遥かに強いお方ですが、人間は弱い存在です。
今回の具合の悪さが悪霊と関係あるのかどうか、
自分の体調だけによるものなのかどうかは分かりませんが、
絶えず祈るということは、人間にとって本当に現実問題なのだなと思わされます。
最近はルシファー関連の証しの翻訳をしていますが、
人間の10倍の数(770億)の悪霊が、絶えずこの世で蠢いており、
人間の隙をいつも伺っているのだとしたら、毎日の祈りによって
武装する必要があることをひしひしと感じます。