天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

フランス・ベルギーの旅(3)

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次の日、パリ市内をバスで3時間ちょっと周る現地ツアーに参加しました。

初め、集合場所まで「歩いていけるんじゃないか」と、たかをくくっていましたが、
地図を見ても道路が入り組んでいてよく分からず、これはとても間に合わないと思い、
タクシ―乗り場で待っていたタクシ―に、慌てて乗り込みました。

降りる時、「minimum!minimum !」と、最低料金はこの値段だと言って、
メーターより1ユーロ(約100円)高い料金をレシートに書かれて、
強い語気で迫られました。

一瞬何のことか分からず、思わずその料金を払ってしまいました。
後で振り返って、やっと「あれはぼられたんた」と分かりました。

にぶい!

アジア人の頼りなげな女二人で、軽くみられたんだと思いました。

そういえばタクシ―に乗る前に、車両番号を控えるふりをするとか、
何か牽制するような行動を取った方がいいと、何かに書いてあったよなあ。

市内ツアーのガイドは現地日本人で、かなりのベテランであろうとお見受けしました。
しかし、喋りがあまりにも流暢なことと、情報の盛り込みすぎで、消化しきれないと感じました。
確かにパリ市内を、効率よく見れるっちゃあ見れるんだけど・・・

嵐のようなパリ市内観光が終わり、フリーメーソン博物館へ行こうと、
メトロに乗る駅の構内(確かオデオン駅)で、切符を買おうともたもたしていたら、
「買い方を教えてやる」と頼んでもいないのに、男がやってきて操作し始めました。

この時とっさに気づけば良かったのですが、
「こうするんだ、コインを出せ」と言ってきて
初めは「ああ、親切な人だ」と思っていたのに、だんだん変な感じになってきて、
しまいに私の財布に手を突っ込もうとしてきて、これはさすがに危険だと感じました。

にぶい!

結局コインが何故かうまく券売機に通らなくて、チケットが買えず、
その男は足で無理やり無人の改札口の自動ドアをこじ開け、
「さあ入んな」と言って、何故か持っていたメトロのチケットを私達に渡して、
「これは貰っとくよ」と多めに渡したコインを握り締めて、あっと言う間に行ってしまいました!

この時母はそれを脇で見ていて、
私があまりにも彼に対してのりが良すぎると思い、ハラハラしていたそうです。

私はあまり気づきませんでしたが、母が言うには、何人かでグループになって
獲物を狙っているような、ぷらぷらしている男達がメトロの中にいたということです。

その時にやられたのも少額のコインでしたが、どうせやるなら札を鷲づかみにして
逃げれば良かったのに(?)と思いました。
まだ母が横で見ていたから、大ごとにならなかったのかもしれません。

タクシ―もどうせぼるなら、2倍位の料金にしてふっかければいいのに、
何か完全な悪党になりきれていない、
小金をちょろまかすような、せこい稼業をしている人間が、この街には多いと感じました。

この立て続けのトラブルで、一気にパリ嫌いに(笑)なってしまいました。
街の汚さに加え、治安の悪さがパリの印象として強く残りました。

そうそう、写真のモンマルトル周辺も治安の悪い所として有名で、
黒人が警察官に取り押さえされている姿を目の当たりにしました。

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でも顔だけ見ると、そんなに悪い顔していないんです。
(というと甘いと思われるかもしれませんが)
何か止むにやまれぬ事情があって、物を盗んだような・・・

メトロの男は白人だったけど、そちらは厳しく取り締まらないで、
あえて移民の黒人を取り押さえて、見世物にしているような、
スケープゴートにしているような感じがするよね、と母が言っていました。

行く前はニュースでヨーロッパの「信用不安」とかいう、
分かるような、分からないような言葉が飛び交っていましたが、
実際現地に行ってみて、肌でそのことを実感しました。

パリに旅行に行く方は、是非こういうことを念頭に置いて行ってくださいね。

(写真はモンマルトルのサクレクール寺院/寺院近くで警察に取押えられる男性)

(つづく)