パリ最終日は、かの有名なノートルダム寺院に行ってきました。
ここはホテルから歩いて10分もかからない所にありました。
実はこの日、朝からRERというパリ郊外へ向う鉄道に乗って、
サンジェルマンアンレーという、フランス代々の国王が住んだという歴史ある古城と、
高級住宅街で有名な場所に行くつもりでした。
例のごとく、ちょっと危なげな雰囲気のRERのB線に乗り、
いざサンジェルマンアンレーへ!と意気込んでいたら、
車内でホームレスチックな男が、いきなりバイオリンを弾き始めました。
とても雑に弾いていたので、「きっと無許可(※)でやっているんだね」と
母と話しながら、何か言い寄られないように、
できるだけ目を合わせないようにしていました。
RER線では、ジプシーの子供が物乞いに来たり、
日本人が座っている所を挟み撃ちにされて、カツ上げされたり(死語?)
という情報を予め読んでいました。
RER線も地下鉄もそうですが、パリ市内なら何駅離れていようが関係なく、
1.7ユーロでどこへでも行けてしまうのです。
なので、メトロやRER線の中にいつまでも潜伏して、
スリの機会を伺っている者達が多いのも、
その安さが原因の一つになっているのかもと思いました。
そんなことを考えながら、冷や冷や乗っていたのですが、
列車はなんと3駅だけ行って、また元の場所に引き返して来てしまいました!
「は?」と一瞬意味が分からず、唖然としてしまいました。
初日の現地スタッフの方の
「日曜日の朝10時までは~~の地下鉄が工事中で、使えなくなっている~~」
と言っていたのを思い出し、この線がそうなのかと考えました。
元の乗車した所で、10時が過ぎるまで待っていたのですが、
やはり回復する見込みはありませんでした。
フランス語で何かアナウンスされているようでしたが、ちんぷんかんぷんでした。
すると、やはり怪しげな黒人の男が近づいてきたので、
思わず「Non!」と言って、そっぽを向いたのですが、
「トラブルがあって列車は来ないよ」的なことを、親切にも教えてくれました。
人は顔で判断してはいけない・・・反省。
いつまでたっても復旧しないようなので、ダメだこりゃと思い、
サンジェルマンアンレー行きを断念しました。
実は乗る前に、この線のチケットの買い方が分からず、
間違ってどわーっと十数枚分を一気に購入してしまい、
払い戻してもらおうと、サービスカウンターを探しました。
例のごとく、構内にスタッフが人っこひとりいない状態で、
やっと人のいるカウンターを探し当てて、払い戻しをお願いしたら、
一言、「できません」。
「は?」と思い、くい下がりましたが、
払い戻しのシステムは無く、間違って買った私が悪いとのことでした。
やってくれるぜパリ鉄道!!
この瞬間、パリにはもう二度と来るまいと誓いました(笑)
それからやっと気を取り直して、
代わりに近くのノートルダム寺院へ行ったというわけです。
(※メトロやRER内では、オーディションを受け、許可を得たミュージシャンだけが演奏できる)
(写真は南西側から見たノートルダム寺院)
(つづく)