天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

聖書以外のイエス・キリストの記録(3)

引き続き「ユダヤキリスト教 封印のバチカン文書」からです。
ガマリエルはパウロの先生だった人ですね。

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■イエスの父母へのインタビュー(サンヒドリンに対するガマリエルの書簡)

(ベタニアに住んでいる、マッサリアという以前祭司であった老人の話しから。
エスは律法と預言をともに読むため、よくこの老人を訪れていた。)

「私(ガマリエル)は、イエスの性格について話してくれるよう、マッサリアに求めました。彼の話しによれば、イエスはこれまでにない、優れた思想と感性の持ち主のようです。
『イエスは、自分の出会う、どんな人の、どんな問題についても、最も適格な答えと解決法を出してみせることができるのです。彼の答えは、幅広い層を満足させるものです。このため、どんな年配の哲学者も、彼と口論することはなく、どんな形ででも彼と議論しようとはせず、問い返すこともありません』
『誰が彼に律法と預言を読み解くことを教えたのですか』
『彼の母によれば、イエスは、いつも律法の読み方を心得ていたとのことです。彼の心は、生まれたときからそれを修得していたようです』
マッサリアは、このように話し続けました。
『イエスは、自然界の法則と人間どうしの関わりについても、教えや話の中で深い洞察を示し、相互愛を鼓舞し、人と人との信頼感を強めています。
 イエスは、人間を自然界の法則に調和させる才能を持ち、自然をたとえ話しに満ちた偉大な律法の書に変えました。茂みは炎、岩は水の吹き出る泉、星々は火の柱、雲は人を神にいざなうものだと説いています。
 彼は、神の父性を信頼する教えを、自然界からひきだします。ユリは神の慈悲を示し、鳥は人間界の見張り番。神と野の花との違いが人間に推し量れるだろうか。人とユリとの間に、どのようなつながりがあるのかなど。
 こんなたとえ話しを使って、彼は、人々の心の中に、神への憧れの気持ちを誘うのです。
 人々は、天上への思いに駆られ、自分が人間を超えた者の前にいると感じ始めます。このようなたとえ話しの中で、彼は、神の御前近くにいるという気持ちを、人々に起こさせます。天の御父ならどれほど優っていることであろうか、と彼はよく話します。点と点はどれほど離れていようとも、平面は一つである、等々。
 このようなたとえによって、彼は一輪の花から話を始めて、絶対者へと話を引き上げ、それから話を引き下げて、愛深き父への信頼を教えるのです。神に全託するする教えは、不安な聴衆の気持ちを和らげ、神への憧れの気持ちを、よりいっそう強めます。』」(P91-92)