天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

「DOUBLE CROSS」イエズス会を脱会したアルベルト・リベラ (3)

マリアは聖書を信じるクリスチャンの家族と共にいて安全だった。彼女は看護してもらいながら、快方へと向かっていた。私は憂鬱だった。何故なら私は監視されており、とても暗い闇に対面していたから。

私はマリアの看護費用の支払いを助けるため、仕事を見つけなければならなかった。神だけがドアを開いてくださるのことができるのだ。

ジェイムス:「彼らはバチカンであなたのことを気にかけていたんじゃないですか?」
リベラ:「そうだよジェイムス。」
ジェイムス:「しかしあなたはたった一人の人間だった、アルベルト。」
リベラ:「そうだ。しかし私は十分過ぎるほど分かっていたんだ。自分が彼らにとって現実的な脅威になりつつあったということを。それでバチカンは彼らができるだけの方法で、私を黙らせようと行動を起こした。」


幹部1:「リベラ神父を生かしておく可能性はあるのかね?」
幹部2:「無いな。」
幹部3:「我々は政治的な圧力をイギリス政府にかけて、彼を生かしておいてはならないということを、約束させねばならないな!」
幹部4:「スペインからロンドンの外交官に抗議するために知らせ、リベラ神父をスペインに戻すよう要求するのだ。」

幹部:「プロテスタントの人間が彼を守ろうとするかな?」
幹部:「いや!我々は世界中のエキュメニカルとカリスマ運動のキーパーソン達を代わりに使って、リベラを破滅させる手助けをしてもらう。」
幹部:「我々は彼らに、リベラは百万ドルを盗んだと言っておこう。また女と一緒にスペインを去ったと言い、彼は決して司祭などではなかったのだと言っておこう。」

マリア・リベラは健康を回復し、一人のペンテコステ派の紳士と結婚した。彼らはカナダへ移住し、マリアは消息を絶った。後に分かったことだが、彼女の夫は実は偽物のクリスチャンだった。彼はローマカトリックであり、コロンブス騎士団のメンバーであったことが発覚した。リベラ博士は彼女は死んだか別の修道院にいて、苦しみを味わっていると信じている。

幹部5:「独立系のプロテスタントの教会はどうする?彼らがリベラ神父を助けるのでは?」
幹部6:「我々はクリスチャンの教会ではないと言っている者達だけが、彼を助けるのだ。」
幹部5:「そのような教会はたくさんあるのか、神父よ?」
幹部6:「感謝なことに多くはない!」

幹部7:「多くはないが、彼らはとても強く危険だ。聖書を信じる者達に全く捧げており、完全にキリストに信頼している。そのような者達こそが、我々が恐れなくてはならない人間だ。運の悪いことに、リベラ神父は彼らの一員になりつつある!」

幹部8:「リベラ神父はエホバの証人モルモン教にも行くだろうか?」
幹部9:「絶対にない!彼は本当のクリスチャンで、彼らの偽の教えを知っている。」

幹部:「こちらは聖務聖省(Holy Office)から来たドミニク神父だ。彼はリベラ神父の問題を解決するための提案を持って来て下さっている。」

ドミニク神父:「神父方、私が提案したいのはリベラ神父の死を、事故に見せかけるようにするということです。私達はカトリックでその仕事をする男を持っています。彼リベラ神父を倒すために誓いを立てた男です。襲撃は、一つのプロテスタントの派の中で行われるでしょう。我々は他にも色々な方法を持っています― 食べ物に毒を混入すること、自動車または電車の事故、病院で科学的に死なせること。それは長くかからないようにすべきです。」

幹部:「このことは彼がよく知られるようになる前に起こさねばならないな。政治・宗教的な統一をはかるという、我々のゴールをだめにする恐れがあるからだ。」
ドミニク神父:「心配はいりません。」

ジェイムス:「リベラ博士、この男が宣言した誓いというのは何なのですか?」
リベラ:「それは鍵となるイエズス会士が立てる特別な誓いのことだ。彼はあらゆる政府や軍の支部、科学の分野、法の実施機関、医学、教育、工業、労働運動、あらゆる宗教的な組織の中において、特別な役目を授かるのだ。」

リベラ:「これはその誓いの本物の写しだ。こういった人間はとても危険だと思う。私は彼らのうちの一人だったからだ。私がこの誓いの下にいた時は、自分の家族さえも私から安全ではないのだ。」


イエズス会士の就任儀式と究極の誓い>

(コマンドとしてのポジションに上る際、下級ランクのイエズス会の司祭に与えられる誓い)

※インターネット上に流布していた翻訳文を利用させてもらいました。訳者に感謝します。

上官はこう言った:

「息子よ、これまでお前はローマ・カトリックの中にあってはローマ・カトリックのように偽り、お前の仲間の内にあってもさえもスパイとして振る舞うように教えられてきた。誰も信用せず、誰にも信用を置かないようにとも教えられてきた。

改革派にあっては改革派のように、ユグノー派(フランスのプロテスタント)にあってはユグノー派のように、カルヴィニストのなかではカルヴィニストのように、また、ローマ・カトリックに反抗するプロテスタントの中にあっては常にプロテスタントのように振る舞い、彼らの信用を獲得しながら彼らの演壇に立って、心の底からの悪感情をもって我々の聖なる教えや教皇を非難する説教を行うことすら行いなさい。

また、ときには、下ってユダヤ人の中にユダヤ人として紛れ込み、教皇の忠実な兵士として情報を集めることも行いなさい。」

「お前は、内部から平和な国々の間に妬みと憎しみの種を植え付け、流血の騒ぎを引き起こし、互いに戦争へと導き、また独立して芸術と科学を発達させながら平和を謳歌している国々や地方においては、革命と市民戦争を創りだすように教えられてきた。」

「戦争においては、自分の付いた側において、敵側についたイエズス会の兄弟と秘密裏に協働しながら、公には敵対していなければならない。」

「お前はスパイとしての義務を教えられてきた。それは、お前の地位から得られる全ての事実および統計の情報を集めるということだ。
このためには、プロテスタントや異教徒の家系や全ての階級や組織の信用を獲得しなければならない。この中には、商人、銀行家、法律家、教育や大学関係者、議会及び立法関係者、法曹関係者および官僚も含まれる。

そして、教皇のために「全ての人に対する全て」となり、かの人の僕である我々は死へと赴くのだ。」

(つづく)