天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

THE FORCE (アルベルト・リベラのシリーズより)(1)

健康体になってきていると書いたその後で、何たることか風邪で寝込んでしまいました!

少し回復してきたので、例のアルベルト・リベラ博士のシリーズの翻訳を始めます。
このシリーズではカトリックの背後で働く力が何であるか、目に見えない世界の解説をしてくれています。

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THE FORCE(力)

これは黙示録の大淫婦のオカルト的な側面を明らかにする、預言的な研究である。
偉大なるバビロンは“悪魔の棲み家であり、汚れた霊の足場であり、あらゆる不浄で忌むべき鳥の巣窟である”(黙示録18章2節)

私の話はスペインの南東、カナリア諸島の一つにある、山あいの高地にある一つの小さな村から始まる。

この幸せな村は、夜になると奇妙にも静まりかえるのだった。人々は太陽が沈むと、囁きながら喋るのであった。

夜になると人々はもはや外に出ようとはしなくなった。また夕方には誰も歌を歌う者はいなくなった。

村人の心を恐怖が鷲掴みにしていた。午後には店は早くに終い始めるのだった。

店の主人:「明日来ておくれ。家に早く帰った方がいい。ほとんど暗くなってしまったから。」

邪悪な何かが彼らの村にやって来ていた。動物達でさえ恐怖におののいた。

奇妙な地球上のものではない音が、未亡人の家から来るのが聞かれた。
カルメン・モンテズはとても熱心なローマ・カトリックの信者の娘であった。カルメンの夜は悪夢へと変わりつつあった。

村人は低い声でお互いに囁きあった。本当に死人が寂しい通りを歩いているのではないかと。

カルメン:「ああ、なんてこと!」

カルメンはロウソクを灯し、処女マリアに祈り始めた。その夜、この恐ろしいものは戻ってこようとはしなかった。しかし彼女の心臓はどきどきし始め、顔には汗が滲んだ。彼女が振りかえると、背筋に悪寒が走った。なぜなら正面のドアが、ゆっくりと開く音がするのが聞こえたからであった・・・そのドアは日が沈む頃、彼女が注意深く貫木を下ろしたものだったからだ。それは戻ってきたのだ!

この悪夢がどのようにして起こり始めたのかを見るために、2~3年前に遡ろう。

カルメン・モンテズは小さな13歳になる娘がおり、どうにもできないてんかんの発作に見舞われて苦しんでいた。医者はカルメンに小さなマルガリータを治す方法はないと告げた。

カルメンは彼女の娘を処女マリアの寺院に連れて行き、膝まづいた。もし聖処女が彼女の子供を癒してくれたら、カルメンは小さなマルガリータカルメル会の修道女にさせることを約束しますと。

祝福された処女の像に彼女が祈りを捧げた時、不思議な力がマルガリータの上に降りた。その発作は完全に止んだ。医者は驚いた。小さなマルゲリータは癒されたのだ!それは奇跡で、カルメンは幼い少女を癒してくれたことに対し、処女マリアに栄誉を捧げた。

3年が過ぎ、処女マリアに対する約束を果たす時が来た。

マルガリータ:「聖なる母、床を鎖を引きずる音が聞こえます!」

カルメンは教区司祭を訪ね、助けを求めた。

カルメン:「ああ神父様、それはとても恐ろしいのです。私たちは夜になると金切り声や叫び声を聞くのです。」

司祭:「我々はそれを、あなたたちの親族が煉獄で苦しんでいる叫び声だと信じています。彼らは彼らの苦痛を和らげるために、もっと多くのミサが唱えられることと、より多くのロウソクが灯されることを要求しているのです。」
カルメン:「しかし神父様、私たちはとても貧しいのです。彼らは理解してくれていないのですか?」

司祭:「彼らはただ自分たちの痛みによる苦悩を分かっているのです。あなたは彼らを助けなければなりません。そうすればそれは止むでしょう。」

もっとたくさんのミサが唱えられたが、それは止まなかった。それは毎晩だんだんひどくなっていった。マルガリータを除いて家族は恐怖に怯えていた。マルガリータは彼女の部屋に静かに座ってロザリオの祈りを唱えていた。マルガリータカルメル会の修練者になるために学んでいたのだった。

(つづく)

原文はこちら↓
おどろおどろしい表紙の「THE FORCE」からです。
http://truthbydefault.com/downloads/reading-material/