天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

聖白色同胞団を脱会した人の証言/和訳(17)

ドネガルの悪魔(2)

 私は車をどんどん早く走らせ始めた。明るい平和な風景は、空が突然黒くなった時に変わっていった。雨が激しく降ってきた!稲妻が光った!雷がうなりを上げた!海の波は狂沸き立ち始めた。

狂ったように1時間車を走らせた後、住人がいるという印は全くなくなった。内陸の次の角を曲って山の中へ走らせている間中、私の心配はずっと増しつづけた。

 私達はある村に着いたが、ほっとしたことに、そこには私と妻のための部屋と、子供達のための部屋が付いた小さなホテルがあった。食事の後、差し迫った破滅の感覚は私から去っていった。

太陽が出ている時に、私達はその村を散策して回り、とても長い一日を過ごして早々にベッドへ引き上げた。私と妻がいた部屋は、約3フィートの高さの作り付けの腰掛けの付いたとても大きな出窓があった。

カーテンは閉じられ、腰掛けはオープンのままで、私は静かで気持ちのいい部屋だと思った。
 はっとして私は目が覚めた。自分の時計から夜中の2時だということが分かった。

それからどのようにして自分が時計を見ることができたのだろうと不思議に思っていた時、部屋が赤っぽい金色の輝きで照らされていることに気づいた。私達は月の光が差し込んでこないようにと思って、カーテンを開けてはおかなかった。しかし、その光は違う色だった。本当に朝なのか?

 振り返ると2つの生き物がいるのを見て私は驚愕した。それは思うに悪魔に違いなく、窓の腰掛けに座っていた。それらは痩せていた。4フィート6インチの高さで、体はその尾を含めて茶色の毛に覆われていた。

彼らは足の代わりにひづめの付いた脚があり、人間のような顔には尖った耳と赤と黄色の目が付いていた。一匹は好戦的な感じで上下に大股に歩いていた。

その頭と顔はずっと私を見ていた。その全くの憎しみの表情は「行け!行け!」と言っているようだった。もう一匹は、窓の腰掛けの縁に座っていた。その尾はぶら下がった脚の間に引き寄せられており、ぶらんぶらんと揺れていた。それは燃えるような邪悪な目でずっと私を見つめていた。

 信じられなくて私は自分の頭を毛布の間に突っ込んだ。あまりに恐くて彼らのことを見ることができないでいたが、もう一度見てまだそこにいるのが分かり恐怖に襲われた。

私は妻に見るように揺さぶったが、妻はなんと意識がないではないか。目覚めさせることができなく、悪魔達を刺激しないようにと、とても恐ろしくて叫ぶこともできなかった。

私の家族と私を守ってくださるよう神を呼び求めていると、だんだんと落ち着いてきた。彼らはどうやってそこに来たのだ?何故彼らは私を追い払おうとしているのだろうか?

 彼らの仕草は朝の4時位まで続いた。彼らは窓の腰かけから降りようとする何の試みもなかった。もししていたなら、恐ろしさのあまり、私は死んでいただろう。

彼らはただ私に何かを警告していたのだった。夜明けの最初の光がカーテンから差し込んだとき、彼らは消えた。彼らの出現に疲れ果てて、私は眠りに落ちた。

 7時に目覚めると、前の日の恐ろしい感覚が甦ってきた。私の妻と子供達を起こして、慌ただしい朝食の後出発して、嵐のようにボーダー(イングランドスコットランドの境界地方)へ向けて車を走らせた。

驚いたことに、その気持ちは北部アイルランドへ向かって戻っているうちに消えていった。そこで私達は残りの休日をずっと、ジャイアンツコーズウェイで過ごした。

 そこで全てが飲み込めた。私はあの老婦人がオカルトブラザーフッドから送られた霊の魔女であると気づいた。彼女は私に悪魔を憑かせたのだった。

彼らは私を怖がらせ、身ぶり手ぶりで話しかけられはしたが、私を害することはできなかった。何故なら神によって私達の周りに張られた守りが、目に見えないバリアーとなってあったからである。

 その時までは悪魔の存在を、そう信じてはいなかったのだが、その経験によって私ははっきりと肉体的な実体を持つということを確信した。

中庸を行っているとても多くの神学者や司祭、他の人々などが、神や悪魔は人類の外側にいると信じていないようである。彼らは、人間が彼ら自身の中に全てを含んでいて、外界の絶対者を全く必要としていない。

私は彼らのような知識人達が、自分達も神話や宗教の中の悪の存在に出くわしてしまったなら、一体どうするのだろうかと不思議に思う。明らかに彼らはこうするだろう。

これらの神を否定する人々は、神の守りから翻り、禁断の木の実が自分達の内側を探しているものの中にあるということを発見するだろう。

 悪の霊はいつもやって来て、わざわざ神の守りを許さない人々の魂を要求するものだ。神を自分の内側に探すということは、ちょうどオーストリッチが危険が近づいているとき、砂の中へ自分の頭をうずめるのに似ている。

彼らの唯一の希望は、彼らが信じていない神へ叫ぶことで、今自分達が軽視しているお方の助けを求めることのはずだという事実をよく考えてみよう。

 こんにちでさえ、しばしば超自然で生の実体化された悪魔と魂が接触するようになるということをよく考えてみなさい。その普段の姿は光の天使に変装した闇の天使の姿かもしれない。

サタンの霊は外界の存在としてまれにしか見られない。しかし、蛇の舌を借りて言うと、親切で、助けになり、魂を理解し、とりわけ公にも個人的にも人類を救いたいと願っていることを装っている男女を通して話すのだ。

 これらの言葉を読む全ての人に思い出させなさい。聖書が「サタンは自分自身をを光の天使の姿に化けている」(第二コリント11章3切)と言っていることと、私のオカルトの経験は、私の死にゆく父に対するスピリチュアルヒーリングから始まったということを。


(つづく)


原文はここから読むことができます。

http://www.bbc.co.uk/dna/h2g2/U549095

Keithさんの証しはビデオでも見れるようです

http://www.tangle.com/search?search_text=spiritualism&type=video