天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

聖白色同胞団を脱会した人の証言/和訳(8)

僧侶の霊

 イギリスの聖白色同胞団の本部での入会儀式および創立者との個人的な面談のための週の修養会の最初の夜、私は手で肩を揺さぶられて起こされた。目を開くと茶色の僧衣を着た僧侶が見えた。彼は私に微笑んで言った。
「ようこそ兄弟。君は我々によく知られている。我々に辿り着くまで長い旅をしてきたね。君の転生の目的はすぐに明らかになるだろう。君には我々の助けと共に、やり遂げなけらばならない大事な使命があるのだ。」
彼は私の過去生を呼び覚ますため話しを続け、それから消えた。その時初めて彼が霊だったということに気づいた。私は恐ろしい気持ちにはならないで、むしろ自分が選ばれた一人なのだということに圧倒され、彼のことを考えながら暫く眠りに落ちていた。
 次の朝、新しい白い神殿(彼らが力の光線をよりよく集めるために建てたいと願っていた)の景観を見るのに、公園にやって来ていた修養会に参加している人々のグループの中にいた。中心にある庭には3つの端に境界線があり、その周りに生け垣があった。その後ろには小道があり、一番長い小道に隣接して広場があった。そこは新しい神殿の敷地になる予定だった。その道の向こうの草の生えた土手に私達は立っており、あるべき神殿の姿を心に描きながらその広場を眺めていた。
 突然私は僧侶達がお経を唱えるかすかな声を聞いた。振り向くと頭を垂れ、茶色の頭巾を被った二列になった僧侶が、ちょうど小道の角を曲がってこちらに歩いてくるのが見えた。ブラザーフッドのローブは青なので、非常に驚いて彼らは何者なのか、そこで何をしているのかと不思議に思った。
 そのお経は彼らが近づくにつれ大きくなった。多分僧達は30人ほどいた。私は一緒にいる人々が僧侶達が通り過ぎようとしていたとき、何故彼らを無視しているのか不思議に思い始めた。私の隣に立っている広場を見ていた人が、いきなり後ろへ一歩退いたとき、もし私が僧侶に気をつけて、と言って掴んでいなかったら、彼は僧侶達の中へつまづいて転んでしまっていたことだろう。
 その時彼と他の人達は皆私の方を向いて、まるで私が気違いかのような眼差しで見た。その時になって初めて、他の人は彼らのことを見ることも聞くこともできないのだと気づいた!私は暫くの間混乱してしまった。私はもごもごと「一緒にいた人が僧侶達の列の中へもう少しで落ちるところだったんだ」と言った。お経の声がだんだんと消えかけているとき、僧侶達が遠くの曲り角を曲って、今や消えかけている所を指差した。
 私が一番驚いたのは、僧達が霊だと言うことだった。彼らには普通の肉と骨があるように見え、私の仲間達と同様リアルに見えた。私の肉眼で見ることができ、透視と関係する心理的なイメージとは別のものであった。彼らがじりじりと行ってしまったとき、皆の疑いの眼差しに私は傷ついた。私は自分一人でロッジまで戻らなくてはならなかった。
 創立者はよく話題になる年とった女性で、修養会の最初の講議は彼女が受け持った。私達が皆席に着いてしまったとき、彼女は質問した。
「誰か僧達を見た人はいますか?」
彼女はその敷地が、はるか昔僧院が建てられていた上にあるということを説明した。庭の周りにある小道は「僧侶の道」または「僧侶の通り道」と呼ばれており、時々創立者の家族がその道を歩いている僧侶を見ることがあるということだった!私は自分の見たものを説明した。彼らの外見について私に質問をした後、彼らが祈りを唱えているのを見ることができたのは、とても恵まれていると彼女は言った。尊敬されているリーダーからお墨付きをいただいて、修養会の他のブラザー達は私を正常とみなして自分達から省きにすることは無かった。

インナーブラザーフッドの入会儀式

 アウターブラザーは地方で簡潔な式を行うが、私だけはインナーブラザーフッドのイニシエーションの一つに従うことになった。これは本部ロッジで行われる週の修養会の月曜日の夜に行われた。個人的な創立者との面会は2日夜の後行われた。インナーブラザーフッド全員66人(私が考えるに)のメンバーは、フード付きの青のマントを着、礼拝堂の中に輪になって座っていた。数秘学はこのブラザーフッドと全てのオカルティストにとって重要である。
 まず最初に「太陽と星のブラザレン」と繋がるための儀式が、今座っているブラザ-達によって行われた。男と女が交互に手を取り合い、各々のブラザーの右手は隣のブラザーの左手の上に置かれ、霊的な力の輪を形成していた。私と、その週の修養会に出席していた他のビジターブラザーの2人の秘儀伝授者が許された。
 インナーブラザーのイニシエーションを受けている男女は円の中心に来るよう招かれた。私と他のビジターも一緒に「ファミリー」メンバーの隣にそれぞれ座った。その時皆もう一度手を取り合い、輪を完成させた。創立者のスピリットガイドは彼女を通して語った。香があたりに立ちこめた。
 透視的に見ると、イニシエートの頭の上にゆっくりと回転するかすかな銀色の六芒星が、すぐに金色に輝く光に変わった。それはだんだんとスピードを増していき、虹色の様相を呈してきた。それが外に向かって広がって行くとき、初めに二人のイニシエートを包み、それからブラザーの回りを全て包み込んだ。すぐに回転する光は部屋全体を包み込んだ。そのスピリットガイドが
「力は今や町全体、郡全体、国そして全世界を飲み込んでいる。」
と宣言した時、強烈な霊の力が感じられた。この力強い影響を受け取るため、世界のリーダー達の名前が呼ばれていった。
 その時まで私の感覚はその力によって死んでおり、次に私が思い出すのは、部屋が再び平常に戻っているということで、ひざまづいている輪の中の2人は明らかにトランス状態になっていた。彼らが元に戻ったとき、更に儀式が行われる間ビジターブラザー達は輪と礼拝堂から去るよう求められた。

(つづく)


原文はここから読むことができます。

http://www.bbc.co.uk/dna/h2g2/U549095

Keithさんの証しはビデオでも見れるようです

http://www.tangle.com/search?search_text=spiritualism&type=video