天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

女子フィギュアを見て

北京オリンピックを家族が見ていて、つられて自分も女子フィギュアスケートの試合を見ていました。下知識が全くなく、妹に解説してもらいながら見ていたのですが、中々考えさせられる試合でした。

ロシア勢の台頭が目覚ましく、他の国の人達の姿が霞んで見える中、坂本香織さんの演技が光っていました。2日目は特に良く、ロシア選手がすごいジャンプを次々と決め異次元の活躍をする中、明るい表情と優雅なスケーティングで、好感の持てる雰囲気を振り撒いていました。素敵な振り付けと曲も一層彼女の魅力を引き出していたと思います。このスポーツって衣装や振り付けなど、経済力がものを言う競技ですよね。

坂本選手はお笑いが好きな人のようで、いつも周りを楽しませているのだそうです。アントニオ猪木の顔真似をしてコーチと写っている写真がありましたが、優雅なスケーティングからはその姿は想像できませんでした。戦略を転換して、4回転のような難しいジャンプを飛ばない代わりに、振り付け師と細部の演技を詰める方針を取ったそうです。その結果あの優雅な滑りとなったようです。これらのことからも、コーチや振り付け師など、周りの人とのいい関係が見えてくるようでした。

自然でのびのびとした坂本さんの様子とは対照的に、ロシア勢3人組の表情の暗さが気になりました。また、皆白人にしては体の線が細く、もやしのようなひょろっとした体型をしているなと思いました。今回のオリンピックでは、金メダルの最有力候補のワリエワ選手にドーピングの陽性反応が出ていたとして、すごい物議を醸していましたが、彼らの不自然な発育具合を見ていると、他の選手も幼い時からホルモン注射を打たされたり、大人達に何か薬を盛られていたのではないだろうかと勘繰らずにはいられませんでした。

ロシア側の女コーチはただならぬ雰囲気を発している人で、選手達の委縮し怯えているような表情は、きっとこの人物が彼女達に圧をかけているからに違いないと思いました。競技中は皆目が落ち窪んでいるように見え、不幸せな暗いオーラが漂っていました。コーチ側は選手に対して言いくるめていたのかもしれませんが、ドーピング疑惑で世界中の目が自分達に向けられていることを肌身で感じていたのでしょう。

金メダル候補のエリトワが2日目の演技を失敗だらけで終えた時、コーチがあれは一体何なんだ、説明しろと詰め寄ったそうですが、こんな疑惑だらけで世界から冷たい目を向けられている中で、平常心を保てという方がどうかしています。そもそもドーピングをさせたのはコーチ側(だと思われる)であって、エリトワ本人に責任はないはずです。こういう事態を招いたのは自分達の側にあるのであって、それを彼女になすりつけるのはお門違いです。このコーチの姿を通して、選手の幸せよりも、国の威信や、自分の名誉のためには、色んなことを犠牲にしても構わない、目的のためにはどんな手段を使っても構わないという、共産主義国の恐ろしさや冷たさを見た気がしました。そういう意味ではこのコーチも、ロシアという国の犠牲者なのかもしれません。

一方、坂本さんの姿を見ると、日本には暖かさや思いやりの心がまだ残っている、希望を持っていいんだなと、幸せな気持ちになりました。自分が思ってもいなかった銅メダルを獲得した時に、「神様がついているなと思った」という言葉が彼女の口から出ましたが、不正を犯してでも勝利を掴んでやるという姑息なやり方に対して、きちんとルールを守った上でフェアに戦う人に、まさしく神様が味方して下さったのだと思いました。

他者を跳ね退け、自分達だけが生き残ればそれでいいとする人間が蔓延る世界にはなってほしくないものです。サタンが牛耳る(共産主義)世界と、神様がついているアジア人世界の戦いの縮図と、両者のこれからの未来をこの試合に見た気がしました。