自分は生まれてきて最初の記憶は、いつも深い不安の中にいるということでした。
言いようもない不安感の中で毎日を過ごしており、幼い頃に写した写真は、
どれもメランコリックな表情を湛えていました。
原子爆弾のような出来事が家族に降りかかって、家庭が崩壊しかかった時には、
写真に写っている表情には死相さえも出ていました。
周りの人の感情を吸い上げてしまうので、両親や兄妹がその時に感じていた不安感を、
もろ自分のものとしてしまっていました。
その事件とは別に、いつも何故自分は人にこんなに深い猜疑心を持っているのか、
何故こんなに自分の存在が揺らいでいるのか、
何故得体のしれない不安に苛まれているのか、見当がつきませんでした。
今はその原因がはっきりと分かりましたが、当時はただただ苦しみの日々で、
「早く死にたい。いつ死ねるのだろう。自分は生まれてこなければよかった。」
と毎日のように考えていました。なんとそれは20歳位まで続きました。
いや、27位までだな。変な憑き物がちゃんと取れたのは。
人生は苦痛の連続にしか思えず、ひどい時には自分の枕が針の山のようにに感じたり、
寝ているふとんが痛くて、まるで巨大な水晶の山のように感じることもありました。
今考えると完全にうつ状態です。(錯乱?)
母親がクリスチャンだったので、幼い頃から神様のことを教えてもらっていたので、
苦しい時、両親が喧嘩している時、ふとんの中で泣きながら神様にお祈りしていました。
そんな切実な幼児の祈りさえ、神様はスルーされて(?)なかなか答えてはくれませんでした。
「神様はいるんじゃないのか!(怒)」
タイトルから話がそれ始めてきたので仕切り直しにまた明日。
(つづく)