天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

龍のこと(4)

首領格(?)の存在が自分の住んでいる街の、最高峰の山の方からやって来ることを、この目ではっきり見たのですが、調べると、確かにその場所に龍を祀った神社があります。ここにいくつも電波塔がありますが、これらが建立される時、何度もえらい大嵐になって、設置が困難を極めたとありました。人間の無礼な振る舞いに、龍が怒りを発したのだろうと思いました。

ところで龍を「見た」と書いていますが、霊的な視力で見たのではなく、写真に収めることができるような、誰が見てもはっきりと確認できるような、雲を纏った白い存在としての姿を見たのです。それは幽霊がいる世界のような、我々の次元とは一つ違う世界にいる感じです。

彼らの働く様子を見ていると、水蒸気を集め、自由自在に雲を作り出していることが分かりました。天気は西から東へと、風の流れで自然に移り変わると思っていましたが、彼らが当該の気象を創り出している側面もあるのだと思いました。それには彼らより更に上の存在がいて、闇雲に動くのではなく、指令を受けた上で、規律正しい行動を取ることによって、気象をコントロールしているんじゃないかと思います。

彼らが一体だけなく、複数で働いている様子を見ると、案外その数は多いのではないかと思えてきました。

ところで母が近所の女性から面白い話を聞きました。私の妹の旦那さんの出身地は上ノ国(かみのくに)という所なのですが、その話を母がその女性にすると、その場所にすごい思い出があるのと言われたそうです。

戦後まもなく朝鮮半島から船で引き上げてきた時に、その人の父と娘さん(話をしてくれた女性)と、その父の職場の人達数人で、上ノ国のとある高台の小さな神社にお参りした時のことです。えもいわれぬ神聖な空気を感じて、それが車に乗り込んだ後も、ずっと続いていたということです。その体験があまりにも強烈だったので、今でも上ノ国と聞くと、そのことを思い出すと言っていました。

母からその話を聞いた時、最初は「神の国?何か神様が関係しているんじゃ・・・」と思ったものですが、龍に会ってからは、「それ龍が関係しているんじゃ・・・」と思うようになりました。その体験が、彼らが放っているかもしれない、何かマイナスイオンのようなものが関係しているように思えたからです。その話を聞いてからは、上ノ国がどんな所か、一度行って確かめたいと思うようになりました。

そしてついに、そこへ行く機会ができたのです。妹の旦那さんの、上ノ国にある実家に、家族と行くことになったのです。その時既に、空に龍がいる時どんな風になるのか見分けることができるようになっていたので、そちらへ行く道すがら、彼らが上空にたくさんいることが分かって、どんどんと暗澹たる気持ちになっていきました。

函館の朝の上空にも彼らが集まっていたし、その後移動したトラピスト修道院や、新幹線の始発の駅の上空にも、たくさん集まっているのが分かりました。彼らは人の意識に影響を及ぼすため、人の集まる所を選んで行動しているのではなかろうか。

自分はと言えば、彼らの存在に気づいていることがばれないよう、一瞥した後は、できるだけ視線や気を逸らすようにしていました。

そしてようやく辿りついた上ノ国ですが、海岸線に着いた時、大きな存在が湾を守っている姿がうっすらと見て取ることができました。

「やっぱり・・・」再び暗澹とした気持ちになりました。直視しないよう、やぶ睨みで斜め上を見ると、大学の農場で現れたような、白い小さな姿がこちらに気づいているかの如く、出現しかかっているように思え、まずいぞと思い、それ以上意識を飛ばすのを止めました。

その湾の様子は明るく清らかな雰囲気で、決しておどろおどろしいものではなく、むしろとても良いものでした。この街にさしかかる時、看板が出ていて、それには「北海道で最古の和人文化の発祥地」と書いてありました。

 「この地には何か謂れがある。それは龍にも関係しているだろう。もっと調べれば、何か大事なことが出て来るに違いない。」と思いました。

(つづく)