Te Deum Prelude - Charpentier
https://www.youtube.com/watch?v=-ui5_MP3Vws
ナクソスシリーズのFrench Organ MusicというCDにこの曲が入っていて、
何か王様が登場する時の曲なのかなと思っていました。
晴れ晴れとしていてもともと好きな曲だったのですが、この「テ・デウム」という名前が
“Te deum laudamus”(われら神である汝を讃えん)から来ているというのを知り、
ますます好きになりました。
祈りの時の「あなたの御名を讃えます」という心の入っていない言葉を発するより、
てっとり早くこの曲を演奏した方が、神への力強い賛美ができる!と思わせます。
これはカトリック系の教会で歌われる聖歌だそうです。
4世紀にアンブロジウスという司教が、弟子に洗礼を授ける時に即興で作曲したのだそうです。
それをシャルパンティエという人がとても素晴らしく編曲しています。
クラシックに詳しい人ならよく知られている曲なのでしょうか?
新年の幕開けに相応しい曲だと思い、ここに紹介しました。
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テ・デウムの歌詞の訳がありました。こんな感動的な曲だったのですね。
あなたを、神を、われらは誉め、
あなたを、主を讃えます。
あなたを、永遠の父を、全地は敬います。
すべてのみ使いたち、天と世界の力ある者は、
ケルビムも、セラフィムも、絶えず歓声を上げます。
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主なる神。
天と地はあなたの偉大なる栄光に満ち溢れます。
栄光ある使徒たちの合唱、
讃えられるべき数々の預言者、
潔き殉教者の軍勢が、あなたを讃美します。
全地にあまねき聖なる公会は、あなたを讃えます。
永遠にいます大いなる父と、
尊きまことのひとり子、
そして、慰め主なる聖霊を。
栄光の王キリストよ、
あなたこそ、父のとこしえの御子。
あなたは人々を救うために、
いとわずおとめの胎(はら)に宿られ、
死のとげに打ち勝ち、
信ずる者に天国を開かれました。
主は、父の栄光のうちに神の右に座し、
審き主として来られることを信じます。
どうか、あなたのしもべをお助けください、
あなたの尊い血によってあがなわれた者らを。
主の聖徒たちと共に、永遠の栄光のうちに列せられますように。
主よ、あなたの民を救い、
あなたの世継ぎを祝福し、
永遠にこれを治め、高めてください。
私たちは、日ごとにあなたを祝し、
世々に限りなくみ名を誉め讃えます。
主よ、今日も私たちを罪なくお保ちください。
私たちを憐れんでください、主よ、私たちを憐れんでください。
主よ、あなたの憐れみをお与えください、
われら、あなたに依り頼む人々の上に。
主よ、あなたに依り頼みます。
揺るぎなく、とこしえに至るまで。