天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

イエズス会の終末論が与える影響(18)

(今もなおプロテスタントに猛攻を掛け続けるイエズス会)

第12章 福音派とエキュメニカル運動(2)

確かに、聖書の真理に対する無知は、今日も蔓延している。人間崇拝とともに、聖書への無知がもたらされる。この時代の知恵は、神の知恵によって完全に破壊される。神の知恵は、イエズス会の最先端の学問とはまったく関係なく、キリストの十字架にすべて関係している。十字架の宣教は、滅びる者には愚かなことであるが、救われる私たちには神の力である。神の知恵によって世が神を知らなかった後、信じる者を救うために、説教の愚かさによって神が喜ばれたからである。ローマが何も知らない栄光の福音は、神の知恵なのである。この時代の知恵は、現在アメリカでキリスト教の学問と呼ばれるものの多くを支配している。

私が生きている間、アメリカのキリスト教における大きな変化の一つは、300年以上にわたってこの偉大な国の基礎であったピューリタンとプロテスタントの神学が失われてしまったことだ。この変化をもたらすためにいくつかの力が働いたが、イエズス会ほど強力なものはなかった。イエズス会は、聖書的なプロテスタントのキリスト教を「古典的キリスト教」に置き換えるべく、懸命に働いた。

古典的なローマ主義への「プロテスタントの分裂的反乱」への回帰は、イエズス会の設立以来、その目標だった。今、改革派や福音派、カリスマ界の多くの人々がイエズス会と共に戦い、今日アメリカに残っている歴史的なプロテスタントのキリスト教を破壊するために、イエズス会の剣を取ったことは明白である。

数年前、ニューオリンズで開かれたカリスマ指導者たちは、「前回のノートルダムでの会議で、プロテスタンティズムの巨人を倒したが、今度はその首を切って、教会間の分裂を二度と起こさないようにしよう」と言った。もちろん、これは比喩的な表現であり、巨人の頭を切り落としたということ、つまり、プロテスタンティズムを完全に破壊しようとしたのである。

今日のアメリカでは、福音派と呼ばれる人たち、改革派と呼ばれる人たち、カリスマ派と呼ばれる人たちが、プロテスタント以外のエキュメニカルな教会を推進し、その混乱は圧倒的なものとなっている。

歴史的に見ると、プロテスタントのすべての教派は、その設立当初、あらゆる霊的武器を駆使して、神秘のバビロン宗教の大系を否定し、反論し、説教し、教えてきた。そして多くの場合、殉教の炎の中で、彼らの証人を封印した。宗教改革以前の反対派、改革派、ピューリタン、ユグノー、宗教改革後の反対派はみな、自分たちが罪の教皇と生死をかけた闘争をしていると信じていた。彼らは教皇と、教皇の子分であり、戦争、虐殺、包囲、騒乱、その他あらゆる種類の迫害を自分たちに対して行っている人たちと闘っていたのである。

今、その栄光あるプロテスタントの遺産を受け継ぐ者たちは、改革派プロテスタントの終末論を捨てて、罪の男と和解しているのだ。これは、イエズス会の終末論に従った結果である。

カリスマは今、プロテスタンティズムの巨人の頭を切り落としたいと思っている。つまり、彼を完全に破壊したいのだ。しかし、彼らは罪の教皇の頭を切りたくはない。彼らは明らかに教皇が繁栄することを望んでいる。(略)

これは何を意味するのだろうか?

それは彼らが罪の教皇の男のすべての誤りと冒涜を愛さなければならないことを意味する。彼らは、ローマ教団の礼拝の主要な行為であるミサという冒涜を愛さなければならない。彼らは、自分の救いのために働くことを愛さなければならない。彼らは、悔い改めよりも「懺悔」を愛さなければならない。彼らは、キリストよりもマリアを愛さなければならない。キリストを信じるすべての人のためにキリストが成し遂げた完全な赦しに対する冒涜の最たるものである、煉獄を愛さなければならない。彼らは聖人を作り、死者のために祈り、ろうそく、そして教皇庁の罪の人の100の悪と、他の人の100の悪を愛さなければならないということだ。

イエズス会が今日アメリカでキリスト教社会秩序として推進しているのは、この古典的な形の不合理で伝統的な神話である。そして、多くの「クリスチャン」が彼らと一緒に並んで、彼らが集められるすべての力と支援で、彼らの目的を助けている。

マラキ・マーティンはイエズス会についてこう語っている、

「イエズス会は、1540年にイニゴ・デ・ロヨラ(ロヨラのイグナチオとして知られる)という無名のバスク人によって始められた。イニゴのイエズス会を、他の組織と同列に扱うことはできない。というのは、我々が知る限り、この会に匹敵する組織は、彼らがローマ教皇庁と教皇庁のローマカトリック教会に代わり行ったことを超えて、人類家族に対する計り知れない奉仕において、まだ一つもないからだ・・・会は、時間と状況のあらゆる試練に耐えてきた・・・」

「イニゴでさえ、彼がイエズス会を設立したとき、その組織、その流星のような輝かしい成功、そして人間世界に対するあまねく広がる奇跡のような影響を見ることができなかった。その後425年間、イニゴの仲間になった数万人は、過去と現在の歴史において、比類なき記録を打ち立ててきた。」

「彼の部下たちが、その組織内のエネルギーをローマ教会の世界的な活動に活用したとき、彼らは人類史上のユニークな現象を生み出したのである。18世紀のドイツの理論家ノヴァーリスは、『このような協会が出現したことは、世界の歴史の中でかつてなかった』と書いている。旧ローマ帝国の元老院が、これほど成功が確実な世界支配の計画を立てたことはなかった。これほど大きな理念の実現が、これほど理解されたことはない。このソサエティは、無限の広がりと永遠の持続への有機的な憧れを感じているすべてのソサエティにとって、いつの時代も模範となることだろう』と書いている。」

「彼らは巨人であったが、目的はただ一つ、教皇庁の権威と教皇の教えを守り広めることであった。」

このイエズス会という偉大な反キリスト教的陰謀教団は、偉大な偽りの霊に動かされて、こうして我々が書いている間にも、アメリカの教会を変えつつある。そして、アメリカのプロテスタントとピューリタンがそれに対して行っていた霊的な戦いは、すべて終わっているのである。

神学的な戦場は、アメリカの「キリスト教」教会では沈黙に包まれ、戦いの音はアメリカの文化の中で聞こえるのみである。イエズス会の終末論はそれを見抜いている。だから、多くの「クリスチャン」が眠っている間にも、忍び寄る欺瞞に満ちた敵が、彼らに対して戦争を仕掛けているのである。

(おわり)

Evangelicals and the Ecumenical Movement – James Japan (jamesjpn.net) よりDeepLで訳しています。

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(管理人)

ここまで読まれた方、お疲れ様でした。

ルターを始めとした宗教改革の波が教皇制を脅かすようになったまさにその時、イグナチウス・ロヨラがサラマンカの洞窟でマリヤの幻視を見てプロテスタントを殲滅する目的を掲げたイエズス会を立ち上げました。その経緯を調べてみると、ロヨラがサタンから強力な反キリストの霊感と力を受けていたことが分かります。

イエズス会上級司祭だったアルベルト・リベラ氏の報告によると、イエズス会のトップ達は悪魔崇拝者なのです。もちろんこれは下級司祭には知らされていません。彼らの内にはサタンの座があり、マスターである彼から世界支配の霊感とアイディアを得ているのです。この単純な図式を世界の人々に複雑そうに見せかけているだけです。

上のマラキ・マーチン(古巣を批判しているかに見えて実はその仲間だと思われる)の言葉にもありますが、彼らには自分達こそが陰で歴史を動かしてきたという自負心があるようです。

彼らのやり方は非常に巧妙で、「ユダヤ人」や「イルミナティ」「共産主義」、最近では「DS(ディープステート:陰の政府)」などのキーワードや概念を前面に立てて、本当の世界のコントローラーである自分達の姿を見えなくさせる手法を取っているようです。彼らはさすがカトリックの頭脳と呼ばれるだけあります。

プロテスタントの人々も、彼らが巧妙に使う「愛」「平和」「対話」というキーワードに乗せられて、すっかり骨抜きにされてしまいました。リベラ氏によると、イエズス会の本部には世界最高のコンピューターがあり、全世界の宗教団体とクリスチャンの名簿が登録されており、常にモニターされているとのことです。彼らにとって世のクリスチャンの籠絡はほとんど完了したといったところではないでしょうか。