天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

ハルマゲドンとは?(3)

ハルマゲドンという言葉

黙示録16: 14, 16によれば、「彼らは奇跡を行いながら、地の王たち、全世界の王たちのところへ出て行って、全能の神の大いなる日の戦いに彼らを集めようとする。そして、ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に彼らを集めた」。

すでにお話ししたように、ハルマゲドンという場所はありませんが、この箇所は、象徴で書かれた書物である黙示録の中にあるので、ヘブライ語のハルマゲドンという言葉が象徴である可能性は十分にあります。

では、ヘブライ語のハルマゲドンは何を意味するのでしょうか。ハルマゲドンという言葉は、大きく3つの要素に分けることができます。アレマ・ガイ・ドゥン(Arema-gai-dun)。これらのヘブライ語の単語を意味のある言葉にまとめると、「裁きのための谷にある刈り入れの山」となります。ヘブライ語で書かれ、ヘブライ人の預言者が語ったことと一致する、この出来事を適切に表現する象徴的な言葉は、ハルマゲドン以外に優るものはないでしょう。

多くのヘブライ語の預言者たちは、全能の神の偉大な日が来ることを語っていました。

「鉄、粘土、真鍮、銀、金は共に粉々に砕かれ、夏の脱穀場のもみ殻のようになり、風がそれらを運び去り、それらのために場所を見つけることはできなかった。」(ダニエル2:35)

「多くの国々があなたに向かって集まり、『彼女を汚し、我々の目をシオンに向けさせよ』と言った。しかし、彼らは主の思いを知らず、主の計画を理解しない。主は彼らを刈り入れのように床に集められるからだ。私はあなたの角を鉄とし、あなたのひづめを真鍮とする。あなたは多くの民を打ち砕き、その獲物を主に、その実を全地の主に捧げよう」(ミカ4:12-13) (ミカ4:12-13)

「かまを入れよ。刈り入れの時は熟した。来て、踏め。酒ぶねは満ち、石がめはあふれている。彼らの悪がひどいからだ。さばきの谷には、群集また群集。主の日がさばきの谷に近づくからだ。」(ヨエル3:13-14)

これらの聖句で印象的なのは、「収穫が熟す」、「脱穀の時」、「国々が刈り入れのように集められる」などの比喩が使われている点です。ハバクク3章やイザヤ63章にも、同じような比喩が使われています。実際、イザヤ書41章では、イスラエル自身が鋭い脱穀機として使われ、敵対勢力に裁きを下すことが示されています。この引用でさらに興味深いのは、預言者たちが山を脱穀することについて語っていることです。山は脱穀できるのでしょうか。文字通りに言えば、そうではありません。しかし、預言者たち(例えば、上記のダニエル書2章35節)は、国(共通の信仰を持つ人々の集まり)を「山」(共に地球全体を構成する)と象徴的に表現していることを考えると、それがいかに可能であるかが分かります。

同じ象徴が、ヨハネの黙示録14:14-16でも取りあげられています。

「私が見ると、白い雲があり、その雲の上に人の子のような者が座り、その頭には金の冠をかぶり、手には鋭い鎌を持っていた。そして、もうひとりの天使が神殿から出て来て、雲の上に座っている者に向かって大声で叫んだ、「あなたの鎌を突き立てて、刈り入れをしなさい。すると、雲の上に座っていた者が地に鎌を突き立てたので、地は刈り取られた」。

ハルマゲドンとは、黙示録11章の冒頭で、ヨハネが第7のラッパのことを告げられようとしているとき、神が「すべてをそのままにしておけ」と言われたときのことです。神はヨハネに神殿を「測り」、ご自分のおられる内庭に誰が入れるか、誰が外に締め出されるかを調べるようにと言われます。イエスが「羊と山羊が選別される時」「麦ともみ殻が分けられる時」と言われたのは、この時のことです。

神は、獣と偽預言者が、神殿の外側を支配することを許され、彼らは自分たちを神の民とみなしていますが、実際には内庭から締め出されています。それは、神の牧場の羊、すなわち、神の声を聞き、神を知り、神に知られている者たち(ヨハネ10:27)のためのものであり、彼らはナオス-至聖所に住んでいるのです。彼らは小さな残りの者であり、黙示録全体を通して言及される第三の者で、144,000人と数えられているのです。

(おわり)

The Battle of Armageddon (pocketoz.com.au) より

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(管理人)

この機会に、もう一度黙示録の16章を読み直してみました。

「こうして彼らは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる所に王たちを集めた。」(黙示録16:16)

この言葉の前後には、最終戦争があるという風には書かれていませんね。やはり一般的に流布している適当な解釈と、正確な聖書の言葉は違うんだと思いました。聖書は霊的な書物なので、霊の世界で起こる現象を描写しているのだと思いますが、霊界での出来事が現実世界にも波及してくる訳です。

現実世界で起きていることを、霊の世界ではどうなっているかを、黙示録の記述によって確認することができるのだと思います。たとえば現実に「地震」が起きると、霊の世界では「霊が揺さぶりを掛けられ、目覚めさせられる現象」が起きているといった風にです。「王たち」と言ったら、あちらの世界のサタンや龍の親玉を指しているのかもしれません。

当たり前ですが、世界は見えるものだけで成り立っているのではありません。空にいる龍という存在一つとっても、そのことがよく分かります(実際は見ようと思えば誰でも見ることができるが)。太陽や月にも霊があると言います。神様の指示を受け、大きさや輝きを変えたり、太陽風を強めたり弱めたり、黒点を生じさせるなどして働いているといいます。

全ての出来事には、背後に霊的な存在(創造主である神様や、天使や悪魔や龍、その他)がいて、人々や王たちに働き掛けているという側面があるのです。今さかんに天変地異が起きていますが、この現象の背後には強力な力で歴史を動かしておられる神様の大きな意図があり、意味のない現象はないということです。