天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

好きな音楽の話(今夜はAngel)

https://youtu.be/GFdJpH8WhP0

「今夜はAngel」(原曲:Tonight what it meants to be young)

私が中学生の時に「ヤヌスの鏡」というドラマがTVで放送されていました。これは厳しい躾のあまり、二重人格になってしまった女子高生の話です。表の顔は品行方正な優しい女の子、裏の顔はスケバンの番長(若い方には何のことか分かります?)で夜に暴れまくるという、結構激しいストーリーです。

その主題歌にこの曲が使われていたのでした。後からジワジワとこの曲のすごさが分かってきたのですが、この曲の天才級の展開の仕方に唸り、何か引き付けられるような、不思議な魅力を感じていました。歌詞もドラマの内容とよく合って、相乗効果を上げていたと思います。後に自分でカラオケで歌ってみることもありました。歌いこなすのがとても難しい曲なのです。

先ほどこの曲をあらためて聞き直していましたが、やはり何か訴えかけてくるものを感じます。得体の知れない絶望感のようなものも感じます。ふとこの歌詞は、MKウルトラのような方法で洗脳を受けた人が訴える、心の苦しみを表現しているのではないか?と思えてきました。陰謀論者は何でもそっちの方に結びつけたがる(笑)もちろん二重人格から立ち直るという、ドラマのストーリーを意識して、日本語の歌詞が編まれていることは分かるのですが。

そこで原曲の歌詞を見てみることにしました。すると、天使を見たとか、少年が好きだとかいうような、もっとぶっ飛んだことが書かれていることが分かりました。今夜は青春 歌詞の意味 和訳 Tonight Is What It Means to Be Young (worldfolksong.com) この曲の作詞・作曲はジム・スタインマンという、グラミー賞を受賞したことのある、ロックミュージック界の異能、大御所なのです。日本では、ドラマ「スクールウォーズ」の主題歌「ヒーロー」を作曲した人と言えば分かりよいかもしれません。

彼のサポートしていたミートローフというロックバンドのアルバムジャケットを見ると、いかにもといった禍々しい絵が使われています。また、ボニー・タイラーという歌手に提供した曲「total eclips of the heart」のPVでは、吸血鬼の世界を彷彿とさせる意味ありげな映像を見せています。彼は自分のオカルティックな体験や知識を、曲の中に盛り込んでいたのではないかと思いました。

結局私が引き付けられていたのは、自分が好きだった「トッカータとフーガニ短調」の曲が持つのと同じ、この曲のゴシック性だったのかもしれません。激しいドラマ性のあるこの曲のインスピレーションが、どこから来たのか分かる気がしました。サタンが差し出す林檎はいつも魅力的に見えます。