前からのこの記事で、いかに宗教嫌いの同僚がアカンかということを書いてきたような
気がしますが、むしろ仕事ぶりは彼女の方が自分よりずっと優れているということを
書く必要があると思いました。
仕事のやり方の方向って、自分の中では以下の2つに大別できる気がします。
1.人の顔色を見ながら仕事をする人
2.仕事そのものの完成度を目指して仕事をする人
自分は明らかに1ですが、彼女は明らかに2です。
人に合わせるのが得意な自分は、どうしても人の顔色を伺いながら仕事を進める所があります。
なので、職場の中で波風は起こさないが、仕事の質的には「?」だよなあ、と
自分を評価しています。
一方彼女は職人気質の人で、こだわりが強いというか、一つの事を始めると集中力がすごくて、
そうすると己の道に突き進むというか、周りと衝突してでも良きものを完成させようという
気迫があります。
自分が「そんなんでええんちゃうの」と思うことでも、白黒つけようとします。
彼女は20代でまだ若いのですが、生まれつきの指導者タイプなのかもしれません。
前に勤めていた職場では、上司に仕事の進め方で提案したら大喧嘩になったそうで、
変な部署に飛ばされ、実質左遷の扱いを受けたようでした。
自分だったら、ふんにゃりしながら上司に近づき、改善させようと頃合いを見計らうのですが、
面と向かって言える彼女は、それだけ真っ直ぐな性格なのかもしれません。
下手に宗教観のあってずるい自分よりも、彼女の方がずっと誠実なのかもしれません。
彼女からしてみたら、私の方がちゃらんぽらんなうさん臭い人間だったのかもしれません。
「よし!彼女の信頼を勝ち取ろう。」
とどっちが年上なんだか分からないことを思って、彼女に信頼されるように、できるだけ
気を付けて仕事をするようにしました。自分がお手伝いさんのようになって、彼女をフォローすると
スムーズに仕事が流れるようになっていったと思います。
最近では凍りついていた彼女の眼差しもだんだんゆるんできて、
自分に向かって心を開いてくれるようになりました。
彼女は最初の頃、「なんでこんな利用者さん(障害者の人達)にボーナス払わなきゃいけないのか。」と言って、
利用者さんに辛く当たっていることがありました。
「~さんをいじめてやろう」というセリフも度々言っていました。
彼女自身の辛さや、不遇を弱い立場の人にあたって、うっ憤ばらしをしている感じでした。
自分としては彼女が出すそのオーラが嫌で嫌で、
なんとかこの荒れ果てた職場に天国を引きずりおろしたいと、
行きのバスの中で、いつも神様に眉間にシワを寄せて祈っていました。
和歌山の修道士のKさんの言葉をいつも思い出します。
「死んだら天国に行けるけど、今この地上で天国みたいな所を作りたい。」
自分も全く同じ気持ちですが、天国を作る仕事はゆるくないなあ、と思います。
でも最近はようやく職場が少しづつ天国化してきているなあと感じています。
いじめがなくて、お互いを尊重して、笑いがあって、真剣さがあって、本音が言えて・・・
これでほとんど職場は制したな。
次なる敵は京都人だな。