天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

天使のような人(4)

すでにお気づきかと思いますが、京都にも知り合いがいません。

った我ながら無謀な事しているなあと、昨日から今日にかけてふと魔がさし、非常に寂しくなりました。

心の中で神様にえらく泣きついていたら、以前いた和歌山の教会の人達などから立て続けに、

メールとか電話があって、無事一日を終えることができました。

神様って本当におられるんだな、と感謝する出来事でした。

それで天使のようなKさんのことなのですが、

彼もこの出会いに特別なものを感じてくれていたらしくて、

しきりと自分のホームで働きませんか、と声をかけて下さいました。

私もKさんのそばで仕事ができたら、さぞ楽しくて幸せだろうなあと感じていたのですが、

いかんせん、障害を持った人への思いが全然足りないことに気づきました。

また、Kさんのホームは1人の女性を除き、男性ばかりのホームだということも、

自分に二の足を踏ませる要因となりました。

ならば周辺の仕事からでも、ということを言われましたが、

一方で、和歌山以外の他の土地も見てみたい、行くなら自然が多く残されていて、

被写体になる場所が多い所がいい、という思いがだんだんと強くなってきていました。

しかし同時に、神様に和歌山まで引っ張ってこられたのは、

Kさんのお手伝いをするためだとも思っていたので、

その考えは自分の我がままから出て来る思いかもしれない、と感じていました。

そして、もしKさんが強く打診してきたなら、和歌山に残ろうと考えていました。

ですが特にそういう要請もなく、私の意向に合わせてくれていたようだったので、

結局残ることよりも移動することに決めました。

候補地としては滋賀県ということも考えたのですが、最終的に京都が残りました。

そこで、Kさんや他のスタッフに「京都に移ろうと思います。」と告げました。

その時、Kさんの顔が真っ青に変わったのを見てしまいました。

「人間の顔って本当にこんなに青くなるもんなんだ。」

とその時やけに冷静に観察している自分がいました。

私のその一言が彼の心をひどく動かしたみたいで、

一体自分はどうすべきなんだと、また悩み始めました。

この時京都に行くまでに残された日数は限られていたのですが、

それまでKさんとじっくりお話したことがなかったので、

話せば何か変わるかもしれないと思って、忙しく動き回るKさんと調整をつけては、

できるだけ話す努力をしてきました。

話し合いは毎回中身のある内容とはならず、いつも世間話に終始してしまいました。

しかし話し終わって家に帰る度に、自分の中の何かがひどく苦しんでおり、

それは、寝転んで身動きが取れなくなくなる位でした。

その時これが聖書にいう「聖霊のうめき」ってやつなのかと思いました。

自分の頭の中では京都に行くという計画を立てており、自分の心もそのつもりで準備しているけれど、

それらとは違ったところで何かが苦しんでいる、というのをはっきりと感じました。

こんなことが2か月続いたのですが、その間眠れないことも多く、食欲も湧かなかったので、

職場の人に「痩せたね」と言われる位、いつの間にかやつれてしまっていました。

ですが、私のKさんに対する思いというのは、男女の愛というよりは、

家族以上に心が近い人、という方が適切だったような気がします。

(つづく)