天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

台湾旅行(3)

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日本に対して友好的だという印象の台湾でしたが、
それを越えて「あれ?この人日本人?」と感じる不思議さもありました。

これは一体何だろう?と気になっていたら、
その答えが日本に帰ってから読んだ本に書いてありました。

その本は「わが祖国、中国の悲惨な真実」(陳 惠運)という題名で、
図書館で偶然見かけて、
そういえば中国や台湾の実情何も知らなかったよな、と思って読んでみたんです。

著者は中国人ですが、中国で生まれ、中国で就職し、劇作家となった後、
日本への留学生となって大学で学んでから日本に帰化したという豊かな経歴の
持ち主で、自分の国の良くない所を赤裸々に書いています。

どこの国もそうだと思いますが、中国も特権階級の人達の腐敗がひどいですね。
中国人が欺瞞だらけの自国を離れて、アメリカなど海外に出てしまう気持ちが分かりました。
中国産の食べ物のことも日本で良くない噂を聞きますが、これを読んでやっぱり
避けるべきだと改めて思いました。

それはそうと、この本の中で台湾と日本の関係について興味深いことが
書かれていました。
台湾には昔原住民が住んでいましたが、大航海時代にオランダの支配を受け、
その後、17世紀にそれを退けた「鄭成功」という人によって支配されたそうです。

この鄭成功という人物、台湾の開祖として今でも尊敬の的になっているそうです。

この本の著者が独自に調べたところによると、この鄭成功は日本人(母)と
中国人(父)のハーフでしたが、中国では生まれた子供の国籍は女性の側を採用するから、
鄭成功は日本人であると言って差し支えないとのことでした。

なので、台湾は日本人がずっと支配していた国だというのです。
その後歴史のすり替えによって、この認識は失われてしまいました。

このことは中国の公文書にも書かれているが、知識人達はほどんど誰も知らず、
たとえ話したとしても認めないと著者の陳 惠運は言っています。

当時鄭成功は清と敵対関係にあり、徳川幕府に軍事的支援を求めていたそうです。
ちなみに近松門左衛門の「国姓爺合戦」はこれを題材としているそうです。

鄭成功が統治していた頃、台湾人と日本人の交流は今より盛んだったかもしれず、
また純粋な日本人もいたりして、混血もかなり進んでいたかもしれません。

その後日清戦争が起こり、19世紀には日本に統治されたという事情もありますが、
よく台湾の人たちが、「台湾は中国ではない!」と主張するのは上のような事情も
背景にあるのかもしれません。

ところで聖書のイザヤ書に「島々」とありますが、これが日本ばかりでなく、
周辺に散らばる共通の霊性(DNA?)を持った民のことも指すのではないかと思いました。