【ディスペンセーション主義:神の人類に対する取り扱いの歴史(救済史)を七つの時期に分割する考え】
再びジェームズ・ジャパンさんの記事からです。ジェームズさんの記事を読むと終末論に対してイエズス会がどんな影響をもたらしてきたかがよく分かります。いくつかの記事を抜粋し、合体させてあります。
ディスペンセーションとは何のことかよく分からなかったのですが、これでやっと解せました。現代の教会(主に福音派?)がイエズス会の毒水にすっかりやられてしまっているのが分かります。
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ディスペンセーションと終末論に対する影響
2018年1月8日
ジェームズ・ジャパン
ディスペンセーション主義は、聖書を理解するための人為的な構造である。このことを最初に理解しておく必要がある。それは人為的なものなのだ。
ディスペンセーション主義とは本質的に、聖書を理解するための解釈の方法であり、歴史的、詩的、智恵文学など、聖書のすべてを文字通りに解釈し、額面通りに読み、神のプログラムにおいてイスラエルが優先されると理解した上で、教会とは別の物であるとする教えである。
ディスペンセーション主義は、シオニズム、艱難前携挙、神の国と天の国の違い、現代のイスラエル国家が終末の聖書預言の中心となることなど、いくつかの誤った教理の根源である。
この理論の起源は、3 人のイエズス会の司祭に遡る。
(1) フランシスコ・リベラ (1537-1591)
(2) ロバート・ベラルミン枢機卿 (1542-1621)
(3) マヌエル・ラクンザ (1731–1801)
私たちがディスペンセーション的艱難前千年王国説と呼んでいるこの見解は、アメリカの福音主義において、ここ115年から120年の間支配的な視点であった。
そして、私たちが反キリストを免れるという考えは、今からおよそ140年前、15歳の少女が(注:携挙の)啓示を受けるまで見られなかった。その啓示は、プリマス・ブラザレンの創始者であるJN・ダービーによって取り上げられ、ディスペンセーション神学として知られる神学へと発展した。
ディスペンセーション主義の教義は、イスラエルと教会を区別する。 それはイスラエルに対する旧約聖書の約束が、文字通り履行されることを強調する。神には「ユダヤ民族」に対する一つの計画があり、教会に対しては別の計画があるという考えである。
ディスペンセーション主義の教義がどのように生まれたのかを理解すれば、そこから生まれる誤った教義をすべて拒否できるようになる。
これらの誤った教義には次のようなものがある。
・教会とイスラエル民族を区別すること
・反キリストは終末においては一個人であり、おそらくユダヤ人となる。
・反キリストは、キリスト再臨の直前の7年間からの地球上の支配中に、最終的な世界政府と単一の世界宗教を設立する。
・反キリストはユダヤ人と7年間の平和協定を結び、ソロモン神殿の再建を許可する。
・反キリストの治世から3年半後に始まる大患難時代が始まる直前に、聖徒たちの秘密の携挙が起こるだろう。
皆さん、これらの教義はすべてローマ カトリック教会から発祥したものなのだ。バチカンは、反キリストはユダヤ人であると考えてもらいたいと考えている。そうすれば、ローマ法王を聖書の反キリストとは考えなくなるからだ。初期のプロテスタント改革者たちは、反キリストはローマ法王だと考えていた。
反キリストの最後の7年間の統治という教義は、ダニエル9章27節の誤った解釈に基づいている。 その誤った解釈は、ユダヤ人との7年の和平協定の教義と、ソロモン神殿の再建の根拠にもなっている。
Dispensationalism and Its Influence on Eschatology – James Japan (jamesjpn.net)より
ディスペンセーション未来派の起源ーイエズス会との関係
イエズス会がディスペンセーション未来論の現代的な体系を作り上げた。
未来派の神学的要素は、以下のような聖書外の書物に由来する:
例えば、『十二祖先の書』、『シビュラの神託』、『バルッフ』、『エスドラの第一と第二』、『レビ書』、『イザヤ書の昇天』などである。
アポクリファ(外典)と偽典はヘレニズムのユダヤ人によって書かれた。これらのユダヤ人は、バビロニア、ペルシャ、ギリシャの異教とユダヤ教を混ぜ合わせた。
キリストの初降臨のはるか以前から、神秘主義的なユダヤ人たちは、反メシアがやってきてメシアに対抗すると信じていた。
イレネアウス、ヒッポリトス、アポリナリスなどの初期の教父たちは、これらの神話的な偽典から未来派の要素を借用し、終末の出来事に関する彼らの見解を形成するのに役立てた。
イエズス会は、これらの著作に見られるベリア神話から未来派を創り出した。それは現代のディスペンセーション的未来派神学が、実在する聖典の周辺に散らばる、異教の神話に過ぎないことを示している。
宗教改革時代のプロテスタントはこの寓話について知っており、プロテスタントは本物の聖書と聖書外の書物を切り離した。
プロテスタントがカトリック教会の教父たちの寓話-ベリア神話-を抜きにして聖書を研究したとき、彼らは教皇庁が反キリストであることをはっきりと認識していた。
ディスペンセーション主義は、反宗教改革においてイエズス会によって開発されたカトリックの一派に過ぎない。
The Origins of Dispensational-Futurist Theology – the Jesuit Connection – James Japan (jamesjpn.net)より
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(管理人)
メアリー・バクスターというアメリカ人の女性が書いた「地獄についての神の啓示」という本をご存知でしょうか?これはイエス・キリストと共に地獄めぐりをしたという女性の体験談を収めたものです。
自分は幼い頃から地獄に対する思いが強かったので、このブログの初期でも地獄話をよく盛り込んだものです。この本を読んだ時、心底罪の恐ろしさを感じました。しかし、この女性のことを魔女だと看破した人がいて、それは本当なのだろうかと不思議に思っていたのです。ある時YouTubeで彼女の凶悪な人相を見る機会があり、やはりそうだったのかと確信しました。
メアリー・バクスターもキャサリン・クールマン同様、ローマ側から送り込まれたエージェントでしょう。そこで「地獄についての〜」の本の最後に出てくる終末の幻について書かれたエピソードに注目します。
ここには一人の氷の王子たる666の「獣」が出てきて、地球の誰しもがこの人物に支配され、奴隷として働かされ、記憶を消され、生殖までコントロールされるという、灰色の未来の様子が描かれていました。まさしくこれはディスペンセーション的世界観です。
地獄の様子も666の未来の様子も、臨場感のある筆致で書かれていて、読んだ人はその絶望的な世界観に没入してしまうのではないでしょうか(現に自分はこの本を読んでショックで寝込んだ)。このものすごい世界観はどこから吹き込まれたのでしょうか。自分は神の清さと対極にあるようなメアリー・バクスターの姿を見た時、彼女はサタン側からインスパイアされたのだと思ったのです。
一人の666が世界を治めるというのは、真の大淫婦たるヴァチカンやイエズス会が行っている、本当の世界支配を隠すのに好都合の図式です。イエズス会は出版や言論、情報をコントロールするエキスパートです。彼らは大学機関、政治、宗教、メディアなどの分野に入り込んで行きます。このことを念頭に置きながらよく注意して見ていると、彼らの活動がだんだん見えてきます。
イエズス会の上級司祭だったアルベルト・リベラ氏によると、聖霊派が教えるカトリックからの分離と清めの考えを、ヴァチカンやイエズス会は恐れており、これを攻略する必要があったということです。確かに自分も聖霊派の教会にいた頃、ローマカトリックが大淫婦だという話を時々聞いていました。
ディスペンセーション主義が提示する、一人の666が治める絶望的な未来観を世界中の素朴なクリスチャン(特に聖霊派や福音派)に植え付け、思想をコントロールするのに、バクスターの本も一役買ったのではないでしょうか。
イエズス会の活動には長い歴史があり、このような世界規模の壮大な騙しがあるとは、夢にも思わない人が多いのでしょうが‥‥