数年前、友人の付き合いでライブを見に行った時のこと。
昔「smile」というバンドがあって、その当時テレビにも出るくらい
活躍していたのですが、その後解散してしまいました。
当時ほとんどその人達のことは知らなかったのですが、
友人がボーカルの大・大・大ファンで、昔から追っかけていたことは知っていました。
私が見に行った時は解散から20年後のメモリアルライブということで、
ボーカルとギター2人だけのアコースティックの形でやっていました。
この時はライブに全然期待していなくて(失礼!)、
素の状態で聞いていたのですが、
ギターが良くて、「なんていい音を奏でているんだろう」
と、ヴォーカルよりもそっちのけで聞き入ってしまいました。
ギターを弾いている人は鈴木達也という人でした。
実は基本的にエレキギターの音が嫌いなんですが、
この時は何か違うものを感じました。
奏者の心理状態って演奏に素直に出ますよね。
本当に楽しんで、大切に弾いているのが伝わってきました。
有名になってテレビで前面に出ている人より、
陰ながら地味に活動しているミュージシャンが作る、宝もののような曲が気になります。
その人が作った曲「my fovorite moon」↓
http://www.myspace.com/music/player?sid=34385603&ac=now
歌詞を憶えてしまって、自転車乗りながらよく口ずさんでしまいます。
夢が壊れてしまいそうで、彼女との関係もうまくいかなくなって・・・
という不安定な主人公の気持ちがとても伝わってきて、
それでもぎりぎりの所で希望を持とうとしている、そんな切なさがとても好きな曲です。