現在生理前で限りなく鬱っぽく、「ああまた来ましたよ」と思いながら職場から帰ってきました。ですがクリスチャンの知り合いに、私よりももっとひどい健康状態の方がいて、その人のために祈ったり聖書朗読していたら、気のせいか気分が良くなってきたので、これを書いています。
ここ1~2年のうちにPMDDとカテゴライズされる症状がクライマックスを迎え、神に祈るしかない心境となっていたのですが、とうとう3ヶ月ほど前に漢方の専門医の所に駆け込み、ダメ元で漢方治療を試していました。
一昔前なら漢方は胡散臭いものとして、現代医学から蔑まれていた感がありましたが、最近はどんどん見直されてきて、むしろ漢方の処方量が増えているとのことです。自分も飲んでいて、その副作用のないこと、意外な効き目の速さに驚いています。しかも自分が通っている病院では、全ての処方に保険適用がなされています。
結論から言うと、あの馬車馬のように激しかった焦燥感はほとんど消失し、PMDDの神経症状もかなり軽くなりました。年齢から言ってこれらは更年期障害が複合したものと言えるかもしれません。神の覚えめでたい人物なら、一撃の祈りで病が癒されるのかもしれませんが、自分はそんなんじゃないので、ああでもないこうでもないと色々な方法を試さなければならないのです。
これらの症状で悩む人の参考に、自分がどのような治療を行ったかを記録しておきます。私の先生の取られた方法は、複数の漢方薬を使い、それらをどんどん変えながら、ターゲットとなる症状を切り崩していくというやり方です。
この先生の取られた方法というよりも、漢方の考え方なのでしょうが、治療方法の可能性は複数あるという考えが好きです。ちなみに先生は「PMDDというキーワードにあまり固執しない方がいい」と仰っていました。
1回目 大柴胡湯去大黄、加味帰脾湯
2回目 大柴胡湯去大黄、加味帰脾湯
3回目 抑肝散加陳皮半夏、苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯
4回目 柴胡加竜骨牡蛎湯、苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯
5回目 柴胡加竜骨牡蛎湯、苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯
(読み方)
大柴胡湯去大黄(ダイサイコトウキョダイオウ)
抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンチンピハンゲ)
加味帰脾湯(カミキヒトウ)
苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
甘麦大棗湯(カンバクダイソウトウ)
(効能)
大柴胡湯去大黄:体の熱や炎症を取り、機能の亢進を鎮める
加味帰脾湯:不安や緊張、イライラ感を鎮める
抑肝散加陳皮半夏:神経の高ぶり、怒りやすい、イライラを抑える
苓桂朮甘湯:動悸、息切れ等の症状の緩和
甘麦大棗湯:心身の興奮状態を鎮める
柴胡加竜骨牡蛎湯:精神不安、動悸、苛立ちの緩和
これらを3ヶ月の中で飲んでいきました。ちなみにこれは単なる参考であり、私の証(中間~虚証)と体質を考慮した処方なので、全ての人に当てはまる訳ではありません。実証タイプの方が同じものを飲むと危険なので、真似しないで下さい。
それにしてもこの薬の多さよ。部屋が薬の袋だらけです。いかに自分が心身のバランスを崩しやすい人間かということが良く分かる。今は調子がいいが、また放っておくと崩れ始めるのだろうか。
聖書にはイエス様の衣の裾に触って癒された、長血を患った女の話が出てきますが、彼女は医者に金を使い果たしたとあります。私が尋ねた先生は、漢方の専門病院を立ち上げて間もない女の先生でした。医者嫌いな私が安心して言うことを聞いてられたのも、この先生との出会いがあったからでした。
現代だからこのように効率よく情報を駆使できたり、保険で医療費をまかなえたりしますが、昔の女性はどんなにか苦しんでいたことでしょうか。自分だったらとっくに死んでいたかもしれない。