天国への一歩

神・霊・魂、霊の見分けの話題。キリスト教信仰が出発点です。

グレゴリー・ハレットとQアノン

 

(この写真何か変じゃないですか?トランプとグレゴリー・ハレットに対する光の当たり方に違和感があり、グレゴリー・ハレットだけが浮いている感じで、合成されているように見えます)

 

この記事をやっと上げることができました。何でもスピーディーに行動できず、常に世間の歩調よりずれているのですが、この人物のおかしさを伝える記事を見つけたのでご紹介します。

2年前の2020年に陰謀論コミュニティで話題となった、自称ニュージーランドの富豪グレゴリー・ハレットですが、この人物のことを覚えておられるでしょうか?海外では3年前、日本では2年前にお披露目になった、自分が真の英国王であると名乗りを上げた人物です。

この下の記事は、グレゴリー・ハレットとQアノンの関係について書かれていますが、最初、自分も死んだはずのJFK ジュニアが関わるとされるQアノン情報を見たとき、グラッとさせられました。しかし、あまりにも軽いノリのトランプ大統領の姿を見る度に、どうもおかしいと思い始めました。今は陰謀論が好きな人たちを手玉に取り、本質から逸らさせるために仕掛けられた罠だと思っています。

日本の大手の新聞が社会現象として取り上げるほど、今でもQアノンを熱心に支持する人たちが多くいるのですね。しかし、Qアノンに嵌まっていると変な所に連れて行かれると思われ、その変な場所というのがこの人物の所という訳です。

この人物のYOU TUBEチャンネルの映像の中で、トランプ元アメリカ大統領の演説が引用されていたので、両氏は同じ枠の中で手を組んでいる者同士なのだろうと思っていました。

この人物は、コロナ流行の不穏な時期にタイミングを合わせて用意周到に出て来た感があり、これからどう動いていくのかずっと気になっていました。ゼレンスキーと同じように、グレゴリー・ハレットが出てきた話があまりにも出来すぎており、彼のことを紹介するYOUTUBEチャンネルの映像  【日本語字幕】The Hidden King. Joseph Gregory Hallett. Part1 隠された英国王 ジョセフ・グレゴリー・ハレット パート1 - YouTube   も、つっこみ所満載だと思いました。彼にインタビューしている人物も、ゼレンスキーグループがそうであるように、マフィア臭漂うキャラクターだと感じます。

この人物がくわせ者であることは、聖書を真面目に読んでいる人ならすぐに見破ることができます。自分のHPまで作って Official site for Joseph Gregory Hallett - King John The Third、そこでグッズを売っていたり、真の英国王ともあろう者が、やっていることがせせこましいのです。話しの内容から、この人物が魔術の相当な実践者であることが分かります。また、悪霊に憑依された者独特の雰囲気が漂い、時折邪悪な姿が透けて見えます。ゼレンスキーと同じように、巨悪と戦う正義の勇士と見せかけておきながら、自分こそが悪魔の仲間であるというすごいオチです。

この記事を読むと、2年前のこの時期でハレットを既に見限る人も増えてきているようで、現在ではその人気はほとんど下火と化しているのかもしれません。

混沌とした不穏な時代に、ヒーローを求める願望のある人々は、トランプやこの人物(プーチンも含まれる?)のことを見誤り、世界を救ってくれる人達だと思い込んでしまうのでしょう。

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王の地位を狙うえせ者

グレゴリー・ディビス

2020年9月23日

 

ブレグジット(英国のEU離脱)問題に続き、世界的なパンデミック(大流行)が発生し、この1年で起こったもう一つの重要なニュースを見逃していないだろうか?それは、エリザベス二世の退位と、その後任としてニュージーランド人のグレッグが即位したことである。

ジョセフ・グレゴリー・ハレット、つまり「キング・ジョン3世」は、現在の王室は非嫡出子であり、自分こそが真の王位継承者であるという主張に基づいて、王位継承を主張する長くて重要げな法律文書を何枚も書いている。

ハレットの王位継承権の主張は、彼の最も野心的な見せかけにさえなっていない。他の文書では、彼は「マシヤハ=キリスト=メシア」であると繰り返し言っている。彼の主張は、ウィキペディアの記事のスクリーンショットから、2017年の映画「ザ・マミー」にエンコードされたサブリミナル・メッセージまで、参照される情報源が多岐にわたっており、かなり異例な証拠に基づいている。

QAnonの王

このような主張は、無害な変わり者の大げさな妄想と片付けたくなるが、実際はもっと邪悪な意図を持つものだ。何千人もの人々がハレットに騙されているからである。彼の支持者の多くは、有害なQAnon陰謀説の信奉者たちである。

ハレットのソーシャルメディア・支持者は過去数ヶ月間着実に増え続け、様々なプラットフォームで何万人もの人々が彼のアカウントをフォローしている。Facebookでは、支持者によってグループやページが立ち上げられ、合計で45,000人以上がフォローしているのである。

(2020/09/19ハレットを宣伝するために立ち上げられたディスカッショングループでは、ハレットの支持者たちが、時事問題の中からハレットの即位が近いことを示すようなヒントを探している。2019年10月、バッキンガム宮殿の門の装飾紋章の1つが配送トラックによって破損し、修理のために取り外された。その紋章が不在だったことが注目され、女王がすでに退位および/または処刑されたことのしるしとみなされた。)

ハレットの聴衆はQAnonの信奉者が多く、彼の王位継承はアメリカのドナルド・トランプの役割と連動し、どちらも何世紀にもわたって世界を支配してきた全権を持つ、悪魔の陰謀の敗北に向けて動いていると信じている。英国王室はこの陰謀団の一員であり、すでに逮捕されたか処刑されたと彼らは信じている。

QAnonの陰謀論そのものが暴力的なレトリックに満ちており、約束された世界の目覚めの前には、陰謀団を支援する役割を果たすとされる、何千人もの自由主義の政治家や有名人、その他の公人が、集団裁判にかけられて処刑されるという考えを基にしている。QAnonのこの要素は、陰謀の初期から匿名の「Q」のダークな思索によって煽られた、彼らの物語の中心をなしている。

多くの陰謀論と同様に、QAnonもまた反ユダヤ的なテーマと物語に彩られており、ロスチャイルド家とジョージ・ソロスは、悪魔崇拝の小児性愛者の想像上の陰謀物語で重要な役割を与えられている。

ユーチューバーと貴族

ハレットの支持基盤はほとんどQAnonの信者で占められているが、彼はより広い運動の中では依然として端役に過ぎない。彼は、Q自身の投稿からの支持はおろか、アメリカの主要なQインフルエンサーからの支持も得ていない。その代わり、今年初めに登場し、それ以来自分のYouTubeチャンネルに17万人という驚異的な登録者を集めたイギリスのQAnonインフルエンサー、チャーリー・ウォードのような人物から支持を得ている。

ウォードは、QAnonが超党派的な米国の政治的プロパガンダというルーツをはるかに超えて、多様化していることを示す完璧な例である。彼のチャンネルはQAnonのスローガンやシンボルが目立つが、彼は自分の番組に、従来のQAnonとはあまり関係のない、既存の陰謀論から幅広い声を招き入れる。

ハレットの熱狂的なプロモーターのもう一人は、スーパーモデルのジョディ・キッドの弟かつ報道界の大物ビーバーブルック卿の孫であるジャック・キッドで、ハレットの自作ドキュメンタリー『The Hidden King』のプロデューサーとしてクレジットされている人物である。

元プロポロ選手でマイナーな有名人であるキッドは、その色とりどりの恋愛で新聞のゴシップページに時々登場する。キッドは、プロポロの希薄な世界での経験から、「超富豪はすべて悪であり、ピラミッドの頂点が腐敗すると、その下はすべて悪くなる」という結論に達したと述べている。

キッドは、「王室はすべて偽物で、ひどいことをしてきたし、大覚醒を生き残ることはできない」と結論づけた後、グレゴリー・ハレットの主張を支持するようになった。この発言は、チャールズ皇太子やハリー皇太子とポロをするなど、長年にわたって王室の世界で活動してきた人物にとっては驚くべきものである。

反ユダヤ主義と有害な政治

また、ハレット自身が無害であるとは言い切れない。彼のソーシャルメディアには、2017年11月のQAnon誕生よりずっと前から、有毒な陰謀論や反ユダヤ主義の長い歴史があることがわかる。

彼は、ユダヤ人が子供の血を飲むという、昔からある誹謗中傷を助長するソーシャル メディアの投稿を共有して、「隠れユダヤ人は・・・ユダヤ人の管理者に都合のいいように、政府を妨害するために政府に配置されている」と主張した。

また、マンチェスター、パリ、クライストチャーチなどのテロ攻撃はデマであるという考えを広め、これらの攻撃の犠牲となった子供たちを「クライシスアクター」「悪魔の子」と非難し、さらにフェミニズムを「女性の小児性愛運動」と評している。

反動

ハレットは、米国のQAnonの主要な影響力を持つ人々を取り込めなかったことに加え、陰謀論界隈の他の集まりからも、かなりの敵意を向けられている。YouTubeには、ハレットを詐欺師、空想家、さらには反キリストとして非難する仲間たちのビデオが何十本もアップされている。

ハレットの家族でさえも、彼の幻想を否定している。ハレットの姉妹がビデオに出演し、彼が信者から寄付を募りながら、何十年にもわたって矛盾するカルトや陰謀を絶え間なく宣伝してきたことを非難しているのだ。

また、ハレットを見限る元信者も増えている。彼の主張を支持するために設立されたあるグループは、後に彼に反旗を翻し、「キング・ジョン&真相究明プライベートグループ(KingJohn & Truth Seeking Private Group)」から、「すでに暴露された糞・キング・ジョン(Already exposed King John the turd)」に名称を変更した。多くのグループでは、ハレットの支配が迫っていることを示す投稿に対して、支持するコメントと非難するコメントが混在し、かつての支持者は、「解放の日」がいつも遅れることに不満を表している。

時のしるし

数十年にわたってさまざまな有害な思想を広めてきたハレットの突然の人気上昇は、危険な陰謀論や理論家が2020年に新たな命を見出し、その多くがQAnonという壮大な超陰謀に組み込まれていることを物語っている。

超党派的で米国中心の親トランプ右派をルーツとするQAnonは、広範で多面的な現象へと発展し、そこには一見無限の虚偽と矛盾する考えが付随しているように思われる。

ソーシャルメディアは、偽情報や陰謀論に悩まされ、詐欺師や空想家、過激派にとって格好の勧誘の場になっているのだ。ハレットの人気の瞬間は、それがどんなに長く続こうと続かまいと、今後何年にもわたって私たち全員に影響を与えるであろうさらに広範な問題が起こる兆しなのである。

Pretender to the Throne – HOPE not hate より

★こちらもお読み下さい。以前グレゴリー・ハレットについて書いたものです。

反キリスト現れる(1) - 天国への一歩 (hatenablog.com)